<東通原発>村長が建設再開を東電に要請 青森県東通村の越善靖夫村長が15日、東京電力本店を訪ね、同社が計画している東通原発の建設工事の早期再開を要請した。東電側は「見通しを示せる状況にない」と、実質的なゼロ回答に終始した。 東通原発は福島第1原発事故後に工事が中断している。越善村長は「原発との共生を掲げる村の存亡に関わる。信頼関係も薄れる」と強調。東電の広瀬直己社長は陳謝したが、「福島に全力投球することが東電再生につながる」と述べるにとどめた。 政府が1月に認定した東電の総合特別事業計画に東通原発は盛り込まれなかった。越善村長は報道各社に「福島を考えるとやむを得ないが、(原発)立地地点のことも考えてほしい」と話した。 東電が判断の前提とするエネルギーミックス(各電源比率)について、政府は「来年末までに示す」(小渕優子経済産業相)方針で、東通原発の見通しが早期に示されるめどは立っていな