台湾の頼清徳・新政権が発足して二カ月余りが経ちました。頼氏は五月二十日の総統就任式で「中華民国(台湾の公式名称)と中華人民共和国は互いに隷属しない」と述べるなど、中国とは距離を置く姿勢を示してきました。この発言は「台湾は中国の一部だ」とする中国の主張を否定したものだとして、中国当局からは「…
南シナ海問題をめぐり、外遊中の安倍晋三首相は一連の首脳会談で、中国の人工島造成に繰り返し「懸念」を表明している。オバマ米大統領との会談では、南シナ海への自衛隊派遣の「検討」を伝えた。しかし日本から遠く離れた海域まで実際に派遣するには、体制面などの制約が多い。 (クアラルンプールで、関口克己) 安倍首相は十九日の日米首脳会談で「南シナ海での自衛隊活動は、情勢が日本の安全保障に与える影響を注視しつつ検討する」と明言した。米国が人工島十二カイリ内に艦船を派遣する「航行の自由」作戦にも、自ら支持する考えを伝えた。 ただ、南シナ海への自衛隊派遣は防衛省内にさえ「現実的にはなかなか難しい」(幹部)との見方が強い。派遣する場合、中国に対する警戒監視活動をすることになる。沖縄県を拠点とする海上自衛隊のP3C哨戒機の派遣が想定されるが、航続距離を考えると「(沖縄から)相当の距離があり、警戒監視できる時間は限
違和感の第一は、「表現の自由」という言葉。朴裕河の著書を名誉棄損とすることは、「歴史の解釈や表現をめぐる学問の自由」の侵害に当たるのか。 例えば「慰安婦と日本軍は基本的に同志的関係にあった」という表現。「同志」という言葉を辞書で引くと、「主義・主張を同じくすること。また、そういう仲間。同じ志の人」とある。 <慰安婦>が侵略戦争を実行した日本軍と、どんな主義・主張を共有したのだと言うのか。仮に結果的にそういう(性的サービスを提供することで侵略戦争に加担する)構造に<慰安婦>が置かれたとしても、それを「同志」と規定することがどれほど当事者を侮辱し、傷つける行為なのか。日本文学を専攻する朴裕河がこの言葉の暴力性に気づかないはずはない。彼女は、そのことを知っているがゆえに、「~的」(それそのものではないが、それに似た性質を持っていることを表す)という接尾辞を付けることで、言葉の暴力性を薄めるレトリ
昨日の未明、87歳で亡くなった金泳三(キム・ヨンサム)元韓国大統領は、日本統治時代に小中学校生活を送っている。従って、日本語が流暢(りゅうちょう)だった。大統領時代、日本人記者との会見では、通訳に間違いを指摘していたほどだ。 ▼皮肉なことに、その大統領の5年間にわたる政権下で、日韓関係は最悪の状態に陥った。1993年に大統領に就任すると、すぐに国立博物館として使われてきた、旧朝鮮総督府の建物の撤去を決めた。日本支配時代の象徴的な存在だというのだ。 ▼ソウルで中国の江沢民国家主席と会談した際には、日本の「歴史認識」を取り上げ、こう言い放った。「今度こそポルジャンモリ(ふざけた性根)を直してやる」。朴槿恵(パク・クネ)大統領が、外遊先で日本批判を繰り返す「告げ口外交」のヒントになったのかもしれない。竹島(韓国名・独島)に、日本の反発を無視して埠頭(ふとう)の建設を強行したのも元大統領だった。
「すべてが進めやすくなる」。22日投開票の大阪ダブル選での2勝が確実となったことに、大阪維新の会幹部は満足そうな表情を浮かべた。 知名度の低い市長選候補の吉村洋文氏については、序盤は「やれるだけやる」(陣営幹部)と危機感が高まっていた。府議は「自民党推薦候補を共産党が自主支援することを徹底的についた。自民支持層をこちらに引き寄せられたことが大きい」と振り返った。 国会議員は「新党の『おおさか維新の会』ができて初の選挙が勝ったことは大きい。国政での存在感につながる」と今後の党勢拡大に自信をみせた。 大阪維新の記者会見場となった大阪市内のホテルには、数時間前から報道陣が詰めかけ、用意された100席に座り切れない記者の姿も。橋下徹代表は松井一郎氏や吉村氏、所属議員らとともに別室のテレビで開票の行方を見守った。 2勝した場合は、会見に出席しない意向を示していた橋下氏。当初は3席用意されていた会見者
維新VS非維新で注目された大阪府知事、大阪市長のダブル選挙は、いずれも大阪維新の会の公認候補が圧勝した。 橋下徹大阪市長は来月18日で任期を終える。評価はさまざまだが、橋下流の独善的な政治手法が確執を生んだのは否定できない。 「過去に戻すか、前に進めるか」が維新のスローガンだったが、対立と混乱の過去に戻ってはいけない。敗れた非維新も有権者の選択をかみしめ、「前進」の歩調を合わせるべきだ。 5月に行われた大阪市の住民投票によって一度は否決された大阪都構想が息を吹き返した。ダブル選で「議論の継続」を訴え、「新しい設計図を作り直す」としていた維新は、さっそく構想の練り直しに着手するだろう。 ただし、府議会、市議会とも過半数に達しておらず、承認を得て、再び住民投票に持ち込むには他党との連携が必須だ。 かつて橋下氏は、法定協議会から都構想に反対する野党会派のメンバーを排除し、維新の議員だけで設計図(
〈取材ノート〉分断の維持に「貢献」しないために 2015年11月20日 09:54 コラム 70年前の「解放」は、朝鮮民族にとって分断という苦難の始まりだった。45年、日本の敗戦によって植民地支配から解放された朝鮮は、米国のイニシアティブにより北と南に分断され、不当にもそのまま固定化されてしまった。自主的平和統一という課題はいまだ果たされておらず、分断の長期化による北南間の隔たりはますます大きくなっている。 在日同胞社会でもこの間、世代交代が進み、1世のほとんどは統一祖国を見ることなく永眠した。一方で、3世、4世といった若い世代の在日同胞たちの間で、祖国統一に対する関心は薄れてきている。日本の同化政策によって民族意識が希薄化するなど、さまざまな要因が考えられるが、無知や無関心もまた、分断体制の維持に「貢献」してしまっているのだという自覚を、われわれ若い世代が持たなければならないと思う。 南
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