BTSの活躍が象徴するように、K-POPはいまや世界規模のコンテンツに成長している。その躍進を支えるものの1つと言われるのが「YouTube」だ。YouTubeをフル活用する韓国の音楽番組の戦略と、そうした番組に日本のアーティストが出演することが増えている背景について、韓国の大手エンタメ企業の日本法人で勤務経験のある平松道子さんが解説してくれた(以下、平松さんによる寄稿)。 古くは黒澤明監督の映画やその出演俳優、宮崎駿監督のジブリアニメ映画や数々の日本アニメ、ジャッキー・チェンやウォン・カーウァイ監督など、世界的評価を受け、現在も絶大な人気を誇るアジア発のエンタメコンテンツは数多く存在している。そうしたものの中でも、映画『パラサイト 半地下の家族』『ミナリ』、ドラマ「イカゲーム」、そしてBTSの活躍により、欧米圏から韓国エンタメ界への注目度と専門家からの評価が飛躍的に高まっていることは、こ