2006年1月の「ライブドアショック」を契機に、国内IT産業の凋落が指摘されて2年が過ぎようとしている。新興市場の低迷も止まらない。 そんな中、指摘され続けているのは真の技術力を持ったテクノロジー系ベンチャー企業の登場だ。しかし、国内IT産業におけるこの逆境を突き抜けるだけの企業も技術も、今の日本には存在しないとする声は多い。 かつては「技術立国ニッポン」とまで言われた日本。そんな日本の技術力の将来を託される若い技術者たちは今、何を思っているのか。また、技術立国ニッポン復活の条件は何なのか――。 「いい技術とは何か」をテーマに、技術者志望の学生たちで行われた座談会は、160分にもおよぶ激論となった。司会はIT業界を軸に日本のベンチャー業界を研究する佐俣アンリ氏(慶應義塾大学5年生)が務めた。 人類は今、情報共有がすごくヘタ 佐俣:今日はいろいろな道で活躍されている若い技術系の方々に、今の日