インド・ニューデリーで開かれた「FDCIインド・クチュール・ウィーク」。インド人デザイナー、タルン・タヒリアニ氏の新作を着たモデル(2022年7月22日撮影)。(c)Sajjad HUSSAIN / AFP
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「不安の精神病理学」について論じる資格があるのは、精神科の臨床医であろうか?精神病理学者であろうか?それとも脳科学者であろうか?はたまた精神分析家であろうか?しかもそれを「再考」するだけの見識や資格を誰が備えているといえるのだろうか? 筆者が思うに、不安について最初に心と脳科学の見地から本格的に論じたのはシグムンド・フロイトだったのである。そしてそれはある位置まで到達したまま、本格的に論じられないでいる。読者の中にはこれほど脳科学的な見地が積み重ねられた現代において不安の精神病理学が新しい進歩を遂げていないことが信じがたいかもしれない。しかし不安という精神現象の様々な脳科学的な所見を集めることと、不安という現象をその全体像として、しかも心の立場から理解するという努力は、現代においても決して十分になされているとは言えないのである。 現代の精神医学における「不安」 現代の精神医学においては不安
<迷走写真館〜一枚の写真に目を凝らす>第115回 (画像をクリックすると 拡大します) 高さ30センチにも満たない低いコンクリートの台座に、一分の隙なくぎっしりと人間が詰まっている。 パックに詰まったカイワレダイコンを見ているようだ。 全員の体が一方向にむけられ、ひとりとして逆向きの人はいない。 まもなくここに路面電車がやってくる。 そのとき、カイワレダイコンの群れは一気に崩れて車両の出入口に殺到する。 降りようとする人と乗ろうとする人が押し合いへし合いし、 大混乱につつまれる小さな台座……。 背広姿はおらず、白い半袖シャツにノーネクタイが目立つ。 前列の左から二番目には、黒シャツにゴム長のようなものを履いている若い男がいる。 魚河岸にむかうところだろうか。 右コーナーの帽子の男性は下駄履きで、 彼はこの大混雑のなかで悠々とタバコを吸っている。 店の経営者かもしれない。 手にしたバッグに昨
カテゴリカルモデルからディメンショナルモデルへ PDの概念の最近の動向に関して触れておかなくてはならないのは、いわゆるカテゴリカルモデルからディメンショナルモデルへの移行である。カテゴリカルモデルとは、従来のICD,DSMに見られた、いくつかのPDの類型(カテゴリー)を挙げ、患者の示す臨床所見をこれらのいずれかに当てはめるという考えに基づく。その代表が、DSMに提示されている10のPDである。しかしこのモデルについてはかねてから問題が論じられてきた。それを一言で言い表すなら以下のようになろう。 「特定のPDの診断基準を満たす典型的な患者は、しばしばほかのパーソナリティ症候群の診断基準も満たす。同様に患者はただ一つのPDに一致する症状型を示すことが少ないという意味で、他の特定されるまたは特定不能のPDがしばしば正しい(しかしほとんど情報にならない)診断となる。」DSM-5 big book
PDの概念はまた精神分析理論の影響を受けている。Freud は子供の発達段階におけるリビドーの固着とそれぞれに特有の防衛機制について考え、そのうちどれが主として用いられるかにより特有のパーソナリティが形成されるという考えを示した。Freud は「性格と肛門愛(1908)で肛門性格について論じ、「几帳面、倹約家、わがまま」の三点を挙げた。これらは肛門領域に快感を持っていた子供が、その欲動が交代した時に残る性格傾向であるとした。 Freud, S : Character and Anal Eroticism. SE.IX, 1908 性格と肛門性愛(道籏泰三訳)フロイト全集9 岩波書店、東京 2007 Abraham, K (1953)は,精神性的発達の停止と関連づけられた性格論(口愛性格,肛門性格) を提示した。そして口愛性格に関してはリビドーが口愛期に固着すると、情緒的な依存性や口愛的な嗜
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