28日で発生から2年を迎える米軍属女性暴行殺人事件。2017年12月にはケネス・フランクリン・シンザト(旧姓ガドソン)被告(34)に対して無期懲役の判決が言い渡されたが、ケネス被告は控訴している。遺族に対する補償も進んでおらず、米軍関連事件の被害者支援など多くの課題が残されている。軍人・軍属絡みの事件事故を抑止する抜本的な対策も十分に講じられていない。 米軍属女性暴行殺人事件から28日で2年を迎える。ケネス被告は無期懲役の判決が言い渡された一審判決を不服とし控訴している。遺族側は日米地位協定に基づき補償を求めているが、米側はケネス被告が米軍の直接雇用ではないことを理由に支払いを拒否している。日米両政府は協議を続けているが、補償の対象となるかは見通せていない。 日米地位協定では、米軍関係者の公務外の事件、事故などによる賠償請求で、被害者側は米政府に賠償金を請求できる。協定で補償対象は「合衆国