「ネットワークサービスの再発見」――。NTTグループ内で2016年後半からこのような新たなキーワードが浮上している。このキーワードは、従来のようにコンシューマー向けにネットワークサービスを提供する以外に、「一粒で二度美味しい」ネットワークサービスの形があることを意味するという。 “ネットワークサービスの再発見”とは、何とも大上段に構えたキーワードだが、それだけNTTグループがこの新たなモデルによって、通信市場を拡大したいという期待が伝わってくる。 具体的にはどんなモデルか。例えばスポーツ分野の映像サービスを考えてみよう。従来はスポーツファン向けに最大公約数の映像サービスを提供する形がほとんどだった。ただコンシューマー向けサービスは、個人ユーザーの可処分時間の奪い合いが発生するほか、市場のパイも限られているため、どうしても値下げ競争に陥りがちだ。これは映像サービスに限らず、通信市場全体が直面
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