日本の山あいの地域医療の現場から、世界のテクノロジーの先進地、アメリカ・シリコンバレーに渡った医師がいる。 スタンフォード大学・主任研究員の池野文昭さん、54歳。 『Necessity is the mother of invention=必要性は発明の母である』 日本の“痛み”をテクノロジーの力で解決することで、世界に先駆けた新たなビジネスを生み出そうとしている。 池野さんに、思い描く“ニッポンの未来”、そして私たちが“ウィズコロナ時代”を生き抜くためのヒントについて聞いた。 (NHKスペシャル「ウィズコロナの新仕事術」取材班) 池野さんは異色の経歴を持つ医師だ。 静岡県浜松市出身。 日本の医科大学を卒業後、4年間は静岡県の山あいにある小さな病院の臨床医として地域医療に携わっていた。 その現場で見たのが「ニッポンの未来」。 高齢化が急速に進み、いわゆる「老々介護」や「高齢ドライバーによる
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