ふと気づくとリフレ派の議論はいつの間にか下火になっている。 当然と言えば当然だが、不思議と言えば不思議で、何がきっかけで人々はリフレに関心を失ったのだろうか。 それは人々が真の問題に気づいたからだ。 いわゆるQE2、量的緩和第二段が、米国で不発に終わった。導入前は、導入しなければFRBはつるし上げられるような雰囲気の論調が広まっていたが、これは明らかに市場関係者の意図的な論調誘導で、導入し、材料で尽くしになり、株価などが上がりきったところで、今度は批判が中心となった。 これは市場で短期トレードを行う機関投資家にとっては一粒で二度おいしいイベントで、上げ相場で儲け、下げ相場で儲ける。今週は、北朝鮮もあり、乱高下を演出して儲けた可能性がある。 それはともかく、終わってみれば、FRBの量的緩和を支持する人々は少数派に変わり、アイルランド問題が欧州で噴出した瞬間に、財政問題こそが重要という論調に一