● G.726 ADPCMエンコーダの詳細 以下ではG.726のそれぞれの処理の詳細を図19に示します.具体的な内容について順を追って解説します. 図19 G.726 ADPCMの詳細 ※ クリックすると拡大表示されます y(n)を決めるためには多くの式が必要だが,最初は式(12)だけを計算し,式(9)に代入すればy(n)が得られる.そのほかの式はy(n)決定後に順次計算し,その結果を次の時刻で用いる. ①入力信号sl(n)を得る 最初に,観測信号sl(n)を得ます. ②予測値se(n)を計算する 再合成信号sr(n)と量子化された差分信号dq(n)の過去の値を利用して,sl(n)に対する予測値se(n)を図19の式(5)および式(6)で計算します. ここで,フィルタ係数は1時刻前に計算されたものを用います. ③差分信号d(n)を得る 入力信号と予測値との差分信号を図19の式(7)で計算