イスラム過激派組織「イスラム国」が公開した、パルミラ遺跡にあるバール・シャミン神殿から立ち上る煙を写したとされる画像(2015年8月25日公開)〔AFPBB News〕 いまさら同国によるテロ攻撃事件を列挙しても、読者の方は関心を持たれないかもしれない。あまりにも頻繁に過激な悪行が繰り返されているからだ。 1月21日にはリビアの地中海沿岸部ラスラヌフにある石油施設が襲撃された。またシリア中部ホムスでは26日、自爆テロ事件で100人以上の死傷者が出た。いずれもイスラム国が犯行声明を出している。 それだけではない。テロ攻撃と同時に、多数の民間人を拉致して奴隷にしてもいる。国連イラク支援団が19日に公表した報告書には、イラク国内だけで約3500人が奴隷として拘束されていると記されている。 アメーバ化するイスラム国 いまやイスラム国の魔の手は中東だけでなく、ヨーロッパからアフリカ、アジアにまで伸び
ロシアの「イスラム国」空爆は相当な成果をもたらしている。一方この空爆によって、アメリカは過去1年半ほど「イスラム国」を空爆してきたものの、その攻撃は真剣に行なわれていなかった事実が明白になった。むしろ「イスラム国」が米・英軍から積極的な支援と武器の供与を受けているのは明らかだ。(未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ・高島康司) IS支援の米国が打倒めざす「アサド政権」支持率55%の衝撃 ロシア軍のシリア空爆 9月28日、ロシアはシリアの「イスラム国」の拠点である「ラッカ」を中心に激しい空爆を開始した。すでに120回の空爆が実施され、「イスラム国」および、「アルカイダ」に相当な被害を与えている。 ロシア軍参謀本部によると、今回の空爆で「イスラム国」はパニックに陥っており、すでに600人の戦闘員が攻撃を避け、ヨーロッパに逃れたとしている。 また、「イスラム国」のほか、「アル・ヌスラ戦線」
中東・北アフリカで国際支援活動に携わってきた田邑恵子さんから、なぜ日本のマスコミは過激派組織「イスラム国」と呼び続けるのかと厳しい批判をいただいている。筆者も記事の最初で「イスラム国(IS)」と表記し、2度目以降はISに改めている。 「 」を付けることで、彼らが自称しているという意味を込めたつもりだった。ISと他の過激派が違うところはイスラム教徒による「建国」を呼びかけ、最高指導者アブバクル・バグダディが「カリフ(イスラム社会の最高指導者)」就任を宣言したことだ。 シリアのアサド大統領によるイスラム教スンニ派弾圧、「建国」という勇壮な響き、そして欧米諸国による空爆が、「ジハード(聖戦)」を呼びかけるISの主張に偽りの正当性を与えている。しかも彼らは西洋とイスラムによる世界終末戦争のロジックを持ち出している。 英国メディアは最初に「Islamic State」と呼び、あとはIS、ISIS(イ
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