5月27日、ソフトバンクは、投資会社リップルウッド・ホールディングスから日本テレコムの株式100%を、その負債の充当も含めて総額3400億円で買収すると発表した。これまで手薄だった法人向け事業とバックボーンおよび専用線の強化、ITソリューション領域を含めた通信事業人材の一挙獲得により、 「個人・法人向けに、音声・データ・インターネット接続等、総合的な通信サービスを提供する、「ブロードバンド No.1カンパニー」を目指す(ソフトバンク・プレスリリース)」としている。 11月の買収完了時には、売上高1兆円、提供回線数約1000万回線という日本で第3位の通信事業者が誕生することになる。はたして、それは私たち消費者や企業にとって、どのような意味を持っているのだろうか。 通信の近代史を反映してきた名門「日本テレコム」 通信のグローバル化が華やかなりし頃に、JR系と商社・高速道路系の合併で誕生した新規