ブックマーク / jp.ign.com (123)

  • 『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』の“用意されたコンテンツをすっ飛ばす楽しさ”に感じる矛盾

    『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』(以下「知恵のかりもの」)をクリアした。結論からいえば楽しいゲームだった。とはいえ、気になるところもある。「ゼルダの伝説」シリーズの総合プロデューサーである青沼英二は、「見下ろし型ゼルダのアタリマエ」を見直すと語っていたが、私は作から旧来の「アタリマエを見直す前のシリーズ」の態度も感じとれた。 これは確かに見下ろし型ゼルダとして新鮮なのだが、ときに矛盾も感じられるようなものでもあった。 「高さを操作できる見下ろし型ゼルダ」が常識を破壊する 「知恵のかりもの」は、謎の裂け目に飲み込まれたハイラル王国を救うため、ゼルダ姫が冒険をするアクションアドベンチャーゲームである。 ゼルダ姫はリンクと異なり通常は剣を振り回すわけではないので(岩や箱は投げるし、剣も振れないわけではないのだが)、仲間の「トリィ」から借りた力により、さまざまなオブジェクトや敵を「カリモノ」とし

    『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』の“用意されたコンテンツをすっ飛ばす楽しさ”に感じる矛盾
  • 『スプラトゥーン4』はどう進化すべきか? 「ひとつの終わり」を迎えた『スプラトゥーン3』から見るイカたちの今と未来

    スプラトゥーン3』で開催されていた「グランドフェスティバル」が終わった。これは最後のフェスではないのだが、ひとつの区切りになる大規模なイベントだった。 『スプラトゥーン3』は事前の告知どおり2年間のコンテンツ追加が実施され、このフェスで一区切りとなっている。今後もバランス調整アップデートはあるそうだが、新規コンテンツの追加は終了となる。 実質的な終焉を飾るお祭りということで、グランドフェスティバルは非常に豪華な作りであった。ハブが専用マップになり、細かな仕掛けがたくさんあり、かなりの工数がかけられたであろう。 さて、そんなグランドフェスティバルのお題は「大切なのは? 過去 vs 現在 vs 未来」であった。まるでユーザーに「スプラトゥーン」シリーズのどこを好むのかと言わんばかりのお題だ。 はたしてこのシリーズは、現在どんな状況に置かれているのか? そして『スプラトゥーン4』はどうなるべき

    『スプラトゥーン4』はどう進化すべきか? 「ひとつの終わり」を迎えた『スプラトゥーン3』から見るイカたちの今と未来
  • 渡邉卓也が選ぶゲームの史上最高傑作 10選

    IGN JAPAN編集部のクラベ・エスラに「今日中にオールタイムベストのゲーム10を挙げて、原稿もください」と言われた。この衝撃は、「いまからデスゲームをはじめます」と言われたときのショックに似ている。 自分にとってのビデオゲームのオールタイムベストを決めるのは容易ではない。いや、いくつかはすぐに出てくるが、それを10に限るというのは難しい。あれも入れたいし、これも入れたい。しかし古いゲームばかりになってしまうような……。 といったことを急いで考えた結果がこの記事だ。『ブラザーズ 2人の息子の物語』や『リズム天国』、そして『サガ フロンティア』を入れられなかったのは残念だが、それでも渡邉卓也という人物の人となりを知るきっかけにはなるだろう。 『スーパーマリオブラザーズ3』 『スーパーマリオブラザーズ3』(1988) 「あなたのオールタイムベストのゲームはどれ?」と問われれば、真っ先に出

    渡邉卓也が選ぶゲームの史上最高傑作 10選
  • なぜ死にゲーのような“高難易度アクション”が流行るのか? 似た作品から見る「ハードルの高さゆえの魅力」

    近年は難易度の高いアクションゲームが注目を集めている。 少し古いものであれば、トゲだらけの異次元を冒険する『VVVVVV』や、ミートボーイがあらゆる方法で死にまくる『Super Meat Boy』がある。山登りの苦労をアクションゲームとして表現した『Celeste』や、レトロなカートゥーン風グラフィックとアーケードライクな遊びを兼ね揃えた『Cuphead』もそうだ。いわゆる「死にゲー」もその範疇に含めていいかもしれない。 『Cuphead』 しかし、難易度が高いというのはいいことだろうか? 確かにアクションゲーム好きには刺さるが、マニア向けになりがちなのも事実である。 実際、アーケードゲームから家庭用ゲーム機へと移るにつれて、アクションゲームは難易度が下がり、それこそ多くの人が遊べる『星のカービィ』のような作品が出たわけである。その経緯を考えると、再び高難易度に注目が集まるというのは、一見

    なぜ死にゲーのような“高難易度アクション”が流行るのか? 似た作品から見る「ハードルの高さゆえの魅力」
  • PS5を持っているならば、ぜひプレイリストに加えるべき秀作『アストロボット』レビュー

    2018年にPS VRで『ASTRO BOT: RESCUE MISSION』を遊んだときの衝撃はものすごかった。端的に言っておもしろすぎたのである。 よくできた3DアクションにVRならではの要素が組み合わさったことにより、強い刺激が連続して流れ込んでくるのだ。部屋が暑いわけでもないのに、なぜか膝の裏側にひどく汗をかいたのをいまでも覚えている。それほど興奮したのだろう。 そこから6年の時を経て、ついにPlayStation 5で『アストロボット』が発売される。てっきり作はPlayStation VR2に対応するものかと思っていたが、ふつうの画面で遊ぶひとりプレイ専用のアクションゲームとなっている。なお、開発は引き続きTeam ASOBIが担当している。 今回も品質は間違いなく、非常に優れた遊び心たっぷりの一作に仕上がっていた。 ※このレビューを執筆するにあたって、SIEから発売前に『アス

    PS5を持っているならば、ぜひプレイリストに加えるべき秀作『アストロボット』レビュー
  • 任天堂の「フラットなモノ作り」はどんな環境で実現してるのか?『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』から見る制作事例【CEDEC 2024】

    ただ遊ぶ側としても、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は非常に巨大なゲームだとわかる。単に要素が多いだけでなく、それを組み合わせるウルトラハンドやスクラビルドが存在するのだから、膨大な要素を管理する必要があるだろう。はたしてどう対応しているのだろうか? そのような疑問に応えるような講演が、ゲーム開発者が集まるカンファレンス「CEDEC 2024」にて実施された。その名も「知る・創る・繋ぐ『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』で再構築した開発環境とサウンド制作事例」である。 左から岡村祐一郎氏、日髙祥蔵氏、長田潤也氏。 この講演には、任天堂の企画制作部に所属するプログラミングリード担当の岡村祐一郎氏、サウンドプログラミング担当の長田潤也氏、そしてゲームツール開発担当の日髙祥蔵氏が登壇した。 開発環境を整えることが『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』を

    任天堂の「フラットなモノ作り」はどんな環境で実現してるのか?『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』から見る制作事例【CEDEC 2024】
  • 『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』 約12万通りの「スクラビルド」を生む鍵は「ルピー掲示板」にあった【CEDEC 2024】

    左が藤林秀麿氏、右が廣瀬賢一氏。 講演は、武器・盾と素材をくっつける「スクラビルド」ができるまでの過程を話すものとなっていたのだが、それにはゲーム開発インフラが大きく関わってくるのだという。 そもそもゲーム開発インフラとはどのようなものか。その名のとおりサービス・インフラを整備するエンジニア内のひとつの立場で、たとえばアーティストがアイデア画像を投稿して共有できる画像掲示板や、それを支えるサーバーの管理などを行う。これによって、プロジェクトが効率よく便利に進められるというのだ。 スクラビルドのアイデアが生まれるものの、「ムリでは?」となる 藤林氏のスクラビルドの発想元は、前作のテスト中にあった「槍でタルを押してスイッチを入れる」要素や、「何かにオクタ風船をつけて空へ浮かべる」ところから来たという。 最初期のテスト時の画面。 ものをくっつけること自体はすでにできていたが……。 挙動などは大

    『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』 約12万通りの「スクラビルド」を生む鍵は「ルピー掲示板」にあった【CEDEC 2024】
  • 『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』にどう実装したのか謎な「トーレルーフ」は"3つの伏線回収"で実現していた【CEDEC 2024】

    『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』では、洞窟の中から地上に出られる「トーレルーフ」といった要素が存在する。これは非常に便利だし、地上へ出ることによるギミックも用意されているなかなかおもしろい遊びだ。 同時に「どのように思いついてどう実装したのだろうか?」とも思う遊びなのだが、ゲーム開発者が集まるカンファレンス「CEDEC 2024」で実施された講演によると、トーレルーフを作るために何かしたわけではないという。 いったいどういうことなのか。「『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』におけるフィールド制作とQA ~トーレルーフの裏側で~」の講演レポートを通じ、その詳細を追っていこう。 左から、大礒琢磨氏、竹原学氏、朝倉淳氏。 公演は、任天堂に所属するQAエンジニアリング担当の大礒琢磨氏、エンバイロメントプログラミング担当の朝倉淳氏、そして地形リードアーティストの竹原

    『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』にどう実装したのか謎な「トーレルーフ」は"3つの伏線回収"で実現していた【CEDEC 2024】
  • ゲーム会社は「ユーザーレビュー」をどう捉えるべきなのか?QA事業会社が語る“ユーザー意見の吸い上げ方”【CEDEC 2024】

    「1億総メディア社会」などと言われるように、いまは単なるユーザーであっても意見を言えるような環境にある。ゲーマーもまた、ユーザーレビューでゲームを評価する立場にもなりやすい。 しかし、こう思ったことはないだろうか。「自分はこう思っているのに公式は理解してくれない」だとか、「明確な問題があるのに運営が対処してくれない」などと。その気持ちはよくわかるが、やはり"伝え方”が重要だと考えられる。 ゲーム開発者が集まるカンファレンス「CEDEC 2024」にて、「過去300件以上の評価実績を通じて分かった、ゲームの魅力的品質向上のためのユーザーレビューの重要性とポイントを解説」という講演が実施された。 この講演は、ソフトウェア品質保証事業などを行うAIQVE ONE株式会社の杉山博康氏が、ゲームメーカー側がユーザーレビューをどのように扱うべきか解説したものになっている。 これは逆に見れば、ユーザーが

    ゲーム会社は「ユーザーレビュー」をどう捉えるべきなのか?QA事業会社が語る“ユーザー意見の吸い上げ方”【CEDEC 2024】
  • もし、"プレイヤーのうまさ"に応じたステージの自動生成ができたら?スクウェア・エニックスの腕前と難易度の分析手法【CEDEC 2024】

    ビデオゲームを遊ぶうえで、プレイヤーに応じて難易度を自動調整してほしい。……というのは開発者もゲーマーも望むところだったし、実際にそれに挑戦した作品もいろいろとある。 ゲーム開発者が集まるカンファレンス「CEDEC 2024」にて、「プレイヤーの『上手さ』とゲームの『難しさ』を分析する手法とレベル自動生成への応用」という、まさしくそんな要望に応えるような講演が実施された。 左が宋亜成氏、右が城所憲氏。 この講演は、スクウェア・エニックスのAI&エンジン開発ディビジョン プログラマーである宋亜成氏と、AIプログラマーの城所憲氏によって発表された。技術デモのシューティングゲームを見つつ、どのようにレベルや難易度の自動生成が行われるのか説明が行われていった。 プレイヤーのうまさとゲームの難しさを分析し、新しい可能性を切り開く そもそもゲームプレイにおいてはさまざまな能力が求められる。しかし、現実

    もし、"プレイヤーのうまさ"に応じたステージの自動生成ができたら?スクウェア・エニックスの腕前と難易度の分析手法【CEDEC 2024】
  • 「ゼルダの謎解きが嫌い」だったのに『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』を楽しみにする理由

    2024年6月18日のNintendo Directでは、ハード末期にも関わらずさまざまなNintendo Switchの新作が発表されて驚いたが、なかでも『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』は特に注目が集まるタイトルであった。 『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』は、斜め見下ろし視点の「ゼルダの伝説」(いわゆる2Dゼルダ)シリーズ作品である。主人公はリンクではなくゼルダで、さらに作でも従来のシリーズのアタリマエを見直しているという。 「ゼルダの伝説」シリーズは、従来の構造を見直して大きく舵を切った『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』が爆発的な人気を得たうえ、その続編である『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』もまた期待を越えるヒット作となった。 『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』はまだPVが公開されたばかりだが、それでも2Dゼルダの新しい進歩が見られそうで、興奮を抑えきれない

    「ゼルダの謎解きが嫌い」だったのに『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』を楽しみにする理由
  • 【コラム】『ペーパーマリオRPG』は「魅力的なキャラクターや状況」を作りすぎたせいで自分の首を締めたのではないか

    2024年5月23日にリメイク版『ペーパーマリオRPG』が発売された。この「ペーパーマリオ」シリーズは、なかなか複雑な状況下にある。 『スーパーマリオRPG』から枝分かれしてはじまったこのシリーズは、ニンテンドー3DSの『ペーパーマリオ スーパーシール』で一気に評判を落とし、それまであった独特のキャラクター要素などの魅力を失ってしまった(過去の記事で歴史の概要をまとめてある)。 シリーズ2作目となる『ペーパーマリオRPG』は、まだ勢いがあったころの作品であった。ゆえにインパクトが大きいキャラクターやブラックジョークが残っているものの、2024年のいま改めて作を遊ぶと、「キャラクターが魅力的である」と同時に「一部では一線を越えている」とも感じられるのである。 作のマリオはモテモテで、性愛を感じさせる要素が多い 遊技場およびその隣の店には、ウサギ耳ならぬネコ耳のテレサがいる。 私が『ペーパ

    【コラム】『ペーパーマリオRPG』は「魅力的なキャラクターや状況」を作りすぎたせいで自分の首を締めたのではないか
  • 紛れもなくネコ・オブ・ザ・イヤー!『Little Kitty, Big City』レビュー

    なんといってもオープニングが秀逸である。主人公の黒マンションから落ちて街に迷い込んでしまうという流れなのだが、作の特徴を短いオープニングですべて表現できている。 黒はカートゥーンを思わせるコミカルな動きをしつつも、ネコらしい身体の変化と動きを見せてくれる。ネコとしての表現にこだわったゲームであると同時に、こういうふざけたフィクションとしての側面があると説明しているわけだ。同時に、物語の流れにもなっている。 ネコのゲームといえば『Stray』が有名だが、あちらは最終的に「このネコはロボットで、 誰かに操作されているのではないか?」と思うほど、ネコがゲームのルールに従ってしまっていた。一方、『Little Kitty, Big City』はネコの気ままさとゲームとしての遊びを両立しており、それがこのオープニングに詰まっているといえる。 米国・シアトルのインディーデベロッパーであるDou

    紛れもなくネコ・オブ・ザ・イヤー!『Little Kitty, Big City』レビュー
  • 「意味不明」とすら言われるRPG『サガ エメラルド ビヨンド』は何を描こうとしたのか? それは「自分だけの特別な冒険」ではないか

    『サガ エメラルド ビヨンド』(以下、サガエメ)は間違いなくバトルはおもしろいが、それ以外は気になるところが多いと言わざるを得ない。Metacriticでこそ79点を獲得しているが、Steamのユーザーレビューは賛否両論(記事執筆時点)であり、これだけでもなんとなく雰囲気が伝わってくるだろう。 前作から続く斜め見下ろし視点のグラフィックは予算不足を感じさせるし、ボスすら使いまわしが平然と行われ、ストーリーも断片的で、UIはいいところがない。説明不足、わからないと言われるのも理解できる(もっとも、これでも前作に比べると親切なほうなのだが)。 とはいえ、それでも私はむさぼるように作を楽しんでいるし、数は多くないながらも同志がいるのは事実だ。「サガエメ」の何が魅力なのかといえば、作が描こうとしているものはビデオゲームならではであり、その構想が素晴らしいことではないか。 『グノーシア』やデッキ

    「意味不明」とすら言われるRPG『サガ エメラルド ビヨンド』は何を描こうとしたのか? それは「自分だけの特別な冒険」ではないか
  • 目がくらむほどリッチな『ファイナルファンタジーVII リバース』が明らかにする「昔と今のゲーム環境の違い」

    リメイク版「ファイナルファンタジーVII」シリーズを語るときは、やはり「リッチ」と「水増し」という言葉がちらつく。このシリーズにおいて、これらの要素は表裏一体だ。 前作となる『ファイナルファンタジーVII リメイク』は、ミッドガル脱出までを描きつつ1のフルプライスタイトルにする必要があった。ゆえに列車墓場がやたら長いダンジョンになったり、ボタンを押すだけのミニゲームがなぜか豪勢になっていたりした。 これは間違いなく豪華なものの、ゲームを分割して売るための水増しと解釈できなくもない。かくいう私も、驚きと呆れが同居するような気持ちになった。 第二作となる『ファイナルファンタジーVII リバース』でもその姿勢は変わらず原作をとことんリッチにしているのだが、今回はそれが良い方向に働いている。そして同時に、「昔と今のゲーム環境の違い」を明確にしている作品でもあるのだ。 リッチであるがゆえに生まれる

    目がくらむほどリッチな『ファイナルファンタジーVII リバース』が明らかにする「昔と今のゲーム環境の違い」
  • 『Pokémon LEGENDS Z-A』について気になる5つのポイント!発表トレーラーからポケモンや任天堂の今後を紐解く

    「Pokémon Presents 2024.2.27」ではポケモン関連ゲームのさまざまな新情報が公開されたが、なかでも驚きを呼んだのはNintendo Switch向けタイトルとなる『Pokémon LEGENDS Z-A』(以下「ゼットエー」)であろう。 次のハードがそろそろ発表されるのだろうかという頃合いに、まさかポケモンが先陣を切って2025年発売となるNintendo Switchタイトルを発表するとは! 1:「LEGENDS」シリーズが確立、これが進化するポケモンゲームになるようだ 画像は『Pokémon LEGENDS Z-A』公式サイトより 「ゼットエー」公式サイトには「『ポケットモンスター』シリーズの新たな挑戦作」と書かれている。作の発表により「Pokémon LEGENDS」シリーズが確立したと同時に、シリーズが挑戦をとるタイプになることがわかり、立ち位置が明確に

    『Pokémon LEGENDS Z-A』について気になる5つのポイント!発表トレーラーからポケモンや任天堂の今後を紐解く
  • 年下の女と若王子先生

    冬の海には特別な思い出が眠っている。それはかつてあった恋の思い出だ。 遠くで波の音が聞こえる。波の音を聞きながら踏みしめる海岸の湿ってどろりとした砂は、底に不愉快な感触を残す。ひとつぶひとつぶの砂粒に秘めた凍てつく冷たさがブーツの底と厚手の下越しにも伝わってくる。ひとりで訪れた冬のお台場の海に、なつかしい、と感じてから、そのなつかしさは果たして物なのだろうかと逡巡する。記憶の中にあるのは、はばたき市にある海の景色だから。 私をかつて助けてくれた彼に会うために私はベンチに座り、鞄から取り出したホワイトカラーのニンテンドー3DSLLに有線のイヤホンを差し込む。体には、『ときめきメモリアル Girl's Side 2nd Season』のソフトが差し込まれていた。 私が好きなのは年上の属性を持つキャラクターだ、昔から変わらない。当然、『ときめきメモリアル Girl's Side 2nd

    年下の女と若王子先生
    ichigocage
    ichigocage 2024/02/17
    高校生の女の子が、キスをする間柄の恋人に親に会ってほしいと願うのか?大人になったことを価値観が変わったことの言い訳にしないでほしい。
  • プレイスキル上昇×アンロックが「おもしろさの最大瞬間風速」を叩き出す『Go Mecha Ball』を知っているか

    Whale Peak Gamesが開発したインディーゲームGo Mecha Ball』を遊んでいたのだが、困ったことに作には進行不能バグが存在していた。 公式Discordサーバーを覗いたところすでにバグ報告が行われていたので、近いうちに修正されるだろう。それまで待てばよい。……待てばいいのに、つい起動して遊んでしまう。 そのバグは運がよければ回避できなくもないのだが、次のステージでまた同様の問題が発生する可能性が非常に高い。つまり実質的に進行不能なのに、避けられるかもしれない希望があるゆえに、何よりおもしろいのでついプレイしてしまうのであった。 まさか進行不能バグとおもしろさのハザマに取り込まれるようになるとは。『Go Mecha Ball』は急に突風が吹いてくるかのような魅力があり、それゆえに進めなくともつい遊んでしまうのであった(もちろん、現在はすでに進行不能バグは修正済みだ)。

    プレイスキル上昇×アンロックが「おもしろさの最大瞬間風速」を叩き出す『Go Mecha Ball』を知っているか
  • パクリと言われる『パルワールド』が描いてしまった「ポケモンにないもの」

    ポケットペアがリリースした『パルワールド』がとてつもない人気だ。発売4日で600万を売り上げ、Steamの同時接続者数は184万人を越えた(執筆時にSteamChartsで確認)。なんとこれはSteam歴代2位の記録である。もはや日で流行るのみならず、世界的なムーブメントになりつつある。 しかし、同時にこの作品に対する反発も目にする。作はポケモンのような生き物「パル」を労働させたり、銃を持たせることができる。挙げ句の果てにはプレイヤーがパルを直接攻撃できてしまうのだ。嫌がる人がいて当然だろう。 そして、作を受け入れ歓迎する人のなかには「ポケモンに求めていたものが『パルワールド』にはあった」という意見もある。確かに『パルワールド』は問題を抱えているのだが、同時に「ポケモンにないものを描けてしまった側面」も存在する。 とにかく進化しないポケモンと、そこを無理やり突破してしまった『パルワ

    パクリと言われる『パルワールド』が描いてしまった「ポケモンにないもの」
  • JRPGと共に歩んだ私が、海外の大作RPG『バルダーズ・ゲート3』で得た大きな喜びと深い悲しみ

    かつての日では、RPGが非常に大きな存在感を持つジャンルであった。それまで『スーパーマリオブラザーズ3』といったアクションゲームを中心に楽しんでいた私も小学校中学年くらいになってくると、周囲の「RPGを遊ばねばゲーマーに非ず」という雰囲気(私が勝手に感じていただけかもしれないが)に呑まれていった。 RPGをまともにプレイしたのはおそらく『ドラゴンクエストV』が最初で、いとこにポテトチップスをべさせてもらいながら遊んだのを覚えている。その後は『ファイナルファンタジーV』などを遊び、特に熱中したのは『MOTHER2 ギーグの逆襲』や『アークザラッドII』である。日RPGが非常に勢いを持っていた時期に育ったのだ。 もっとも、その後は王道といえるRPGから離れて「サガ」シリーズに傾倒するなどしたが、それはさておき。時は流れて2023年。海の向こうで『バルダーズ・ゲート3』というRPGが非常

    JRPGと共に歩んだ私が、海外の大作RPG『バルダーズ・ゲート3』で得た大きな喜びと深い悲しみ