.NET環境ごとにベースクラスライブラリがあり、その上にさらに個別にさまざまなフレームワーク/ライブラリが構築されている(もちろん、実際には.NETコードを実行可能な環境はこの他にも多数存在している)。.NET Standardはこの図にあるベースクラスライブラリ部分の仕様を策定して、統一的なものにしようという試みだ。 正確には、.NET Standardは「全ての.NET環境(.NETプラットフォーム)が実装すべきAPIセット」を示すものであり、.NET Frameworkや.NET Coreといった個々の.NET環境がこれに従ってAPI群を実装していくことで、「特定のバージョンの.NET Standard」をターゲットとする全ての環境で「ベースクラスライブラリレベルでのバイナリ互換性」が実現される。 さまざまな.NET環境で共通に使用できるコードを実装する仕組みとしては、これまでPCL
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