クラウドコンピューティングの一つの形態で、アプリケーションプラットフォームといえるのが「SaaS(Software as a Service)」です。SaaSは以前からある「ASP(Application Service Provider)」とよく似ています。どこが違うのでしょうか。ソフトウエアの共同利用という視点では同じように見えますが、SaaSというプラットフォームにはASPにはないシステム管理の視点が構成に組み込まれているのが特徴です。 最大の特徴は「シングルインスタンス・マルチテナント」という特性にあります。マルチテナントとは複数のユーザーでサーバー,DB(データベース)などのリソースを共有することです(図1)。従来のASPがユーザーごとにサーバー環境を割り当てる形式(=シングルテナント)であったのに対し,SaaSでは,複数のユーザーでサーバーやDBをシェアします(図1)。 さらに
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