『日経ものづくり』2010年3月号の特集「真・定番商品で未来を拓く」の取材で、ナオトフカサワオフィス代表でプラマイゼロのデザインディレクタを務める深澤直人氏にお話をうかがう機会を得ました。そこで耳にしたのが、家電に対する同氏の持論。すなわち「家電は、技術の方向性として生活環境の中、もしくは人間の身体に溶け込んでいく」というものです。先日、Webで過去のニュースを見ていたら、この言葉が脳裏に鮮明によみがえってきました。 そのきっかけになったのが、「2010 International CES」(2010年1月7〜10日、米国ラスベガスで開催)に出展されたというあるプロジェクタに関するニュースです。詳しくはその記事を見てもらいたいと思いますが、そのプロジェクタは、英Light Blue Optics社が出展した「Light Touch」というもので、タッチパネルとして使えるキーボードを机の上な