近年、節電意識の高まりを背景に広まった「冷房の設定温度は28℃にするべき」という説。以前この連載でも、温度28℃でも湿度をうまくコントロールすれば快適に過ごせることをお伝えした(『エアコン「28度で涼しい人」と暑い人の差』)。当時大きな反響が寄せられたが、一方で「28℃では暑く感じる」という声が多く上がったのも事実だ。では夏場、冷房の設定温度は何℃にするのがいいのだろうか。誰もが快適に過ごすためのコツはあるのか、改めて検証した。 快適に過ごすコツは「湿度をコントロールする」こと 今年も6月初めから真夏日が増え、ついに本格的な夏が近づきつつある。熱中症のリスクも気になるこの季節、快適かつ健康に生活するため、すでに冷房をフル活用して過ごしている人も多いだろう。この季節、オフィスでも家庭でも毎年話題に上るのが「冷房の設定温度」である。 環境省が2005年から推進しているCOOL BIZ(クールビ