建築とか本とか。
Studies of Otakus and their Rooms 下文は「サティアン論」第四章「ユートピアの系譜」第五節「個室のユートピア−オタク空間論」の転載である。 大塚英志はオウムを「オタクの連合赤軍」と呼んだ。実際に信者達は圧倒的にいわゆるオタク世代に属する者が多く、オウム信徒の性格をしてオタクとする発言もさまざまになされた。もともとこの性格・世代類型としての「オタク」という言葉は、自閉的なマニアの一部が互いを「お宅」と呼ぶ現象を受けて、一九八三年に「漫画ブリッコ」(セルフ出版)という漫画誌のコラムで、中森明夫が差別的な意味合いを込めて用いたことに始まるとされている。 「栄養のゆき届いてないようなガリガリか、銀ブチメガネのつるを額に喰い込ませて笑う白ブタかてな感じで、女なんかはオカッパでたいがいは太ってて、丸太ん棒みたいな太い足を白いハイソックスで包んでたりするんだよね。普通
特集=アート・キャラクター 森川嘉一郎 . キャラクターと都市 ▲秋葉原駅のフロアに出現したアニメビデオの広告 ▲秋葉原のコンピュータ店のファサードを覆うゲームの広告 ▲最近の秋葉原で多く見受けられる立て看板のスタイル。 フィギュアと美少女ゲームのビラ(上)、ならびに同人漫画誌のビラ(下)でそれぞれ覆われてい る。 キャラクター立国 「キャラクター・ビジネス」というタームに象徴されるように、現在キャラクター関連メディアは産業的に大変な注目を世界的に集めている。中でも熱心な韓国では、アニメーションやゲームを未来指向高付加価値文化商品・輸出戦略型基幹産業として21世紀における国の産業の柱の一つに位置づけ、アニメ漫画産業ならびにゲーム産業の育成を目的にした「ソウルアニメーションセンター」と「ゲーム総合支援センター」をそれぞれ昨1999年の5月と7月に鳴り物入りで開館させている。同時に人材育成もは
森川嘉一郎 電気街とオタクの力学――秋葉原の考現学 下文は『コミック・ファン』13号(雑草社、2001)に寄稿した小論の転載である。 客層の逆転 “♪あなたの近所の秋葉原、サトームセン” “♪電器いろいろ秋葉原、オノデン” “♪電気のことなら石丸電気、石丸電気は秋葉原” 今から十年くらい前、秋葉原はまだ家電の街だった。そこに拠点を置く大型電器店のTVCFが描くイメージそのままに、若い夫婦が幼子を連れて冷蔵庫やビデオカメラを買いに行くような場所であった。高度経済成長期の、所得倍増計画が描いていた家庭像の蜃気楼が残存していたような、そんな街だったのである。 ところが家電市場が徐々にコジマなどの郊外型量販店に奪われるに従って、秋葉原の電器店は主力商品をパソコンに移していくことになる。一九九〇年に六階建てのビル全体をコンピュータ関連商品に充てた大型専門店、「LAOXザ・コンピュータ館」がオ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く