松山市の道後温泉で、画家の山口晃さんをメインアーティストに迎えたイベント「道後アート2016」がスタートした。開催は3年連続で、今年は夏目漱石の没後100年、小説「坊っちゃん」発表110年にあたり、「街歩き旅ノ介 道後温泉の巻」をテーマに山口さんが漱石のようによそ者視点で道後を感じ、仕上げた作品を盛り込むことになった。ところが旅館やホテル、商店街などと作品展示の調整が難航。山口さん自身も地元の要望を聞き、新たな作品制作に意欲を示したため一部の展示などが大幅に遅れ、芸術イベントの難しさを示す形になった。(豊田大祐) 開幕に間に合わず 「時空を超えて道後を遊ぶ。」「日常と空想、実景と虚構がないまぜになったような感覚で、人々を街に誘います…」 街とアートが一体となった道後アート2016(松山市主催)は、こんなコンセプトで4月29日に開幕。山口さんは、大和絵や浮世絵風の雰囲気で都市の鳥瞰(ちょうか
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