近年NPBでは“投高打低”が深刻化している。2018年、NPBでは各球団1試合平均4.32得点が記録されていた。しかしこれが2023年には3.48点にまで低下。各球団1試合に入る得点が1点近く減っているのだ。これはあの違反球が使用された2012年の3.26点に極めて近い値である。現在のNPBはかなり異常な環境でプレーが行われているのだ。しかしなぜこれほどまでに得点が減少しているのだろうか。巷では現在の“投高打低”は投手のレベルアップによるものという説もある。この「投手のレベルアップ説」は本当なのだろうか。 2011-12年を除くと1960年代以来。歴史的な“投高打低”だった2023年 はじめに前提を抑えておこう。2023年の1試合平均得点が3.48点であることを説明した。これは歴史的にどれほどの位置にあるものなのだろうか。2リーグ制がはじまった1950年から2023年までの1試合平均得点を
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