通るたびに気になっていた“ど真ん中な中華”の存在 神田駅東口からほど近く、神田駅東口一番街通りにある「北京料理 東園」。以前から店の前を通るたびにその存在が気になっていた。 昨今街中でよく見かけるギラギラとした大陸系の中華料理店とは対照的な、いかにも歴史ある店構え。かといっていわゆる「町中華」とも明らかに異なる落ち着いた佇まい。 店頭に張り出されたメニュー表の価格だけを眺めると、決して高級店というわけではないこともわかる。もちろんチェーン店でもなければ、本場志向のマニアックな店というわけでもない。 こういうお店をどう呼べばいいのだろう。今やさまざまな業態がひしめき合う中華の世界で、ある意味ど真ん中にある店だ。だから、何も付けず単に「中華」と呼べばいいのかもしれないが、実はど真ん中と言いながらこういう店は今となっては数の上では決して多くはない。むしろ貴重だ。 だから私はこういうポジションの店
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