この作品「アーミッシュ~禁欲教徒が快楽を試す時~」で取り上げられているアーミッシュ教会というのは、キリスト教の一派。彼らは独自の共同体を築いて暮らしているんだけど、18世紀の質素な生活様式を守り抜いていることで知られている。原則として近代以降の技術を生活に導入しないから、たとえばテレビや自動車なんかも使わない生活を営んでいる。そんな知られざるアーミッシュの実情を追いかけているのが、この作品。 アーミッシュは基本的に俗世間から離れた共同体で暮らしているんだけど、彼らはみんな16歳になると、俗世間の全ての欲望を許される「ルムシュプリンガ」と呼ばれる期間に入る。この期間だけは、酒もタバコもドラッグも何でもアリ。アーミッシュの戒律を一切気にすることなく、近代文明に染まった生活を送ることができる。で、この期間が終わって成人するとき、彼らはアーミッシュとして一生を過ごすのか、それともアーミッシュと絶