2日午前7時45分ごろ、北朝鮮北東部の咸鏡北道吉州(ハムギョンブクトキルジュ)から北北西約43キロの地点でマグニチュード(M)2・5の地震が起きた。韓国気象庁が発表した。地震が起きた場所は、豊渓里(プンゲリ)の核実験場から北東約2・7キロの地点。北朝鮮が9月3日に実施した6回目の核実験が誘発した自然地震とみられる。 韓国政府は、6回目の核実験で実験場の坑道が崩落したと分析している。韓国気象庁の南在哲長官は10月30日の国会答弁で「豊渓里の万塔山(マンタプサン)一帯に(長さ)60~100メートルの空洞がある」と説明。追加実験がなくても、地震で陥没すれば放射性物質が外部に漏れる可能性があると指摘した。 万塔山では9月の6回目の核実験で一部が山崩れを起こした。実験後、その影響とみられる小規模な地震が数回起きている。(ソウル=牧野愛博)