“やり直す系アニメ”の激増 ― 『ヱヴァQ』、『ハーロック』、『009』、『ガッチャマンクラウズ』 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』以降、「やり直す」ことを物語の主軸に組み込んだアニメが増加の一途をたどっている。*1 『ヱヴァQ』では主人公・シンジは過去の失敗を帳消しにしようと躍起になり、重ねて失敗を犯す。あのストーリーをワンフレーズで現すのに「槍でやり直す!」ほど適切な表現は無いだろう。こうした“やり直す系アニメ”の特徴として挙げられるのが、一度起きた(あるいはこれから起ころうとしている)悲劇的な出来事の原因が主人公側にあり、主人公が劇中で罪の清算を求められていくことだ。 先月公開されスマッシュヒットを記録した映画『キャプテンハーロック』はそうした作品の代表格だろう。『ハーロック』でも、過去に犯した誤ちとどう向き合うかというテーマが、二人の主人公、ハーロックとヤマを通して描かれていた*2
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