「たまたま被災者になりましたけど、逆に被災地まで出向く時間をかけず、発生直後から動き出せました」。雲仙・普賢岳の噴火以来、阪神・淡路大震災、東日本大震災など、全国の被災地で通算8万7000杯のラーメンの炊き出しを続けてきた益城町のNPO法人「九州ラーメン党」代表浜田龍郎さん(71)は19日、スープの仕込みをしながら笑顔で言った。 【写真】避難所で陸自がお風呂の設営と炊き出し開始 14日夜の前震、16日未明の本震で、益城町は壊滅的な被害を受けている。浜田さんの自宅もメチャクチャだ。それでも18日から、ラーメンの炊き出しを始めた。地震発生以来、近所の住民たちに200食のラーメンを振る舞った。「みんな食べていない。避難所では家族にパン1個とか冷たいおにぎり1個。温かい食事で喜んでもらえました」。 麺は冷凍麺を常備しており、スープや、わかめ、キクラゲなどの乾物は、いつでも被災地に飛べるように用