この意見に賛同する東北大学大学院医学系研究科の大隅典子教授は、同僚で厚労省クラスター対策班の押谷仁教授の話や世界中で日々発表される論文や報告、さらには信憑性のあるブログなど、あらゆる最新の情報を元に、「ファクターX」は何なのか――を検証した。 「国によってこれほど違うのは、公衆衛生的な努力だけではなく別の要因があるはず」 と考える大隅教授が、まず興味を持ったのが「BCG」だった。 BCG推奨国では死亡者数が少ない 結核予防のために接種するこのワクチンは、日本では1951年に施行された結核予防法により、いまでは生後1歳未満での接種が推奨されている。 大隅教授が最初にこの説を目にしたのは、あるブログだった。そのブログ開設者・JSato氏は「BCGの接種が行われている国では感染の広がりが遅い」と指摘する。 これを見た時点では半信半疑だった大隅教授だが、独自に調べてみると、新型コロナウイルス感染症
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