今月に入ってから、利上げに伴う三層構造がどうなるか、ということが話題になり始めた気がします。特に、内田副総裁の講演において下記のように言及されたことがあります。 マイナス金利については、解除するとしてどのように短期の政策金利を設定するかという論点があります。マイナス金利の導入前には、日本銀行の当座預金取引先の超過準備に0.1%の金利を付利し、取引先でない金融機関との裁定取引が行われる結果、短期金融市場では、無担保コールレートが0~から0.1%の範囲で推移していました。仮にこの状態に戻すとすれば、現在の無担保コールレートは-0.1~から0%ですので、0.1%の利上げということになります。この点は、主として短期金融市場の機能をどう維持するかという論点です。 【挨拶】内田副総裁「最近の金融経済情勢と金融政策運営」(奈良) : 日本銀行 Bank of Japan (boj.or.jp)「仮に」と