明日の日本を、世界を担うことになる新世代の皆さん、今の社会をどう思いますか?合理的思考があれば危機感を持たざるを得ないはずだ。でありながら、何やっても無駄だ、と不満と虚無感のみ漂う大衆民主主義の中で埋没してないだろうか。否、自分でやれることがある。社会的責任を果たすだけでなく、自分を含めた社会のあり方を所与でなく対象として考えれる場、それが財務省だ。 ) 財務省の使命は減じたか。 私の経験からは逆だ。変質したが、寧ろ、より高度で大きい仕事が期待されている。私の入省時、55年体制といった構造下、絶大な権限をもちつつも、制度の円滑な運営者、時には、言語ゲームの肝煎という側面さえ感じられた。そして、黒澤の「生きる」をみて、何か変えたい、と素朴に思いつつ、幕末の志士や坂の上の雲の主人公達に与えられた機会を羨ましく思った事もあった。 翻って今、財務省は国家運営の中枢を引き続き担っているが、制度改