「ありきたりと言われるかもしれませんが、やっぱり好きなバンドがテレビに出ると悲しい気持ちになりますよ」──こう話すのはSEKAI NO OWARI(旧『世界の終わり』)のファンで、自称「ロキノン厨」のアキラ氏(21歳・大学生)だ。 ロック系音楽の月刊誌『ROCKIN’ON』や『ROCKIN’ON JAPAN』に登場するバンドやアーティストのことを総称して“ロキノン系”と呼ぶ。TVの音楽番組やメジャーヒットチャートなどへの露出が少なく、おもにロックフェスなどを活動の場としている。こうしたバンドを好んで視聴するファンを「ロキノン系男子(女子)」や「ロキノン厨」という。 アキラ氏と同様に、バンドのテレビ出演にネガティブな感情を抱く「ロキノン厨」は多い。彼らはなぜ、好きなバンドのテレビ出演を嫌がるのか。ファン心理としては、次のような点が挙げられるという。 【その1】カット割りで推しメンが映ら