先月の5月18日、文部科学省から昨年度の英語教育実施状況調査の結果が発表されました。 令和3年度「英語教育実施状況調査」の結果について:文部科学省 この調査は文字通り、小中高校の英語教育の実施状況を調べたものですが、3年前にも以下の記事で指摘したとおり、非常に大きな問題がある調査です。 文科省「英語教育実施状況調査」の数値は信頼できない(寺沢拓敬) 問題点 問題点の要点は以下のとおり(詳細は上記の記事を参照) すべての数値が教職員の主観的報告である。一見すると客観的数値の「英検○○級を取得した生徒数」ですら、主観的報告である。つまり、実態は「○○級を取得した "と教職員が考えた" 生徒数」である。自治体ランキングを誘発しがちな全数調査で、この手の主観的報告を許容すると、忖度が入り込んで数値がどんど歪んでいく 残念ながら、メディア報道には、こうした問題点を理解していない記事が散見されます。