大型で非常に強い台風6号は、いったん沖縄本島から離れました。しかし、進路を東寄りに変え、週末に沖縄に再び接近した後、本州方面に向かう予想です。 異常気象を最前線で研究する、三重大学教授・立花義裕さんに聞きます。 (Q.台風6号が長くとどまり、沖縄で大きな被害が出ています。今後もこうした台風はやってきますか) 立花さん:「そうですね。今回の台風はまさに“異常”です。非常にゆっくり動き、Uターン。こういうのは、なかなかありません。要因は色々あると思いますが、一つは海面水温が高いことです。そして、海面水温が高い理由の一因として、地球温暖化があります。猛暑や変な台風がたびたび起きる今の時代は、異常気象が起きることが普通になっている。“ニューノーマル化”していると言ってもいいと思います」 動きの遅い台風が生まれる要因は、海水温の他にも色々とありますが、立花さんが特に注目しているのが『偏西風の蛇行』で