あらゆる財やサービスが貨幣を通じて交換される現在にあっては,働いて収入を得ることが,生存の条件になります。よって,仕事に就けず収入が得られないことは,「生」を脅かす死活問題となります。 このことはとりわけ男性に顕著であり,男性の失業率と自殺率の時系列曲線は,まことによく近似しています。失業率とは,働く意欲のある労働力人口のうち,職に就けないでいる完全失業者が何%いるかです。自殺率は,人口10万人あたりの自殺者数です。前者は『労働力調査』,後者は『人口動態統計』に計算済みの数値が掲載されています。 1953~2013年という60年間の長期スパンを据えて,男性の失業率と自殺率の推移線を描くと,下図のようになります。先日のツイッターでは60年代以降の図を発信しましたが,ここでは50年代の初頭まで射程を延ばしてみます。 むうう・・・両者は気持ち悪いくらい同調しています。相関係数は+0.891にもな
![失業と自殺の時系列的相関](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/398f1645b6f4cc3ef9046b22443ecc2a95a4e6cd/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2F3.bp.blogspot.com%2F-AUL5yuBuUuE%2FVNRxdjP2wqI%2FAAAAAAAAHZE%2F3Ljg5ClV3G4%2Fw1200-h630-p-k-no-nu%2F%25E5%25A4%25B1%25E6%25A5%25AD%25E2%2591%25A0.png)