タグ

ブックマーク / ikedanobuo.livedoor.biz (12)

  • 中村修二氏の生存バイアス : 池田信夫 blog

    2014年10月08日21:33 カテゴリ経済 中村修二氏の生存バイアス 今年のノーベル賞に、日人が3人(うち1人はアメリカ国籍)選ばれたことが話題になっているが、よくあるのが長谷川豊というフリーアナウンサーのような話だ。200億しか請求していないにもかかわらず、判決は「いえいえ、あなたの価値は604億円ですよ」と言ってのけた。これはとても大きなニュースになった。[…]しかし中村氏は、わずか6億円という、地裁が認めた600億円から100分の一というあまりにも小さすぎる値段での和解に合意。そして…この天才科学者は日から去っていった。ではかりに東京地裁の命じたとおり、中村氏が600億円取ったとしよう。これは日亜化学が得た利益の50%らしいから、今後は企業は研究開発による利益の50%を社員に取られることになる。すると日の企業は、青色レーザーのようなハイリスクの技術には絶対に投資しなくなるだ

    中村修二氏の生存バイアス : 池田信夫 blog
  • なぜ現場は優秀なのに指揮官は無能なのか : 池田信夫 blog

    2014年05月29日01:07 カテゴリテクニカル なぜ現場は優秀なのに指揮官は無能なのか 今週の福島第一原発の記事について「日では、どこへ行っても優秀でまじめな現場と無能で何も決めない指揮官がいる」とコメントしたら、多くのRTがあった。これは日のサラリーマンの永遠のテーマだが、その答がマルクスにある、といったら我田引水だろうか。彼は1867年の「暫定一般評議会代議員への指示」で、次のように書いている。協同組合運動は、階級敵対に基礎をおく現在の社会を一変させる諸力の一つである。この運動の大きなメリットは、窮乏を生み出している資への労働の従属という専制的システムを自由で平等な生産者のアソシエーションという共和的システムに置き換えることができることを、実地に証明する点にある。ここで彼は資主義を「専制」ととらえ、来るべきアソシエーションを「共和制」と書いた。これはきわめて重要な指摘であ

    なぜ現場は優秀なのに指揮官は無能なのか : 池田信夫 blog
  • 「15年戦争」を生んだ現場主義 : 池田信夫 blog

    2014年02月13日12:03 カテゴリ 「15年戦争」を生んだ現場主義 アゴラこども版で解説したように、「南京大虐殺はあったか」という論争には意味がない。南京陥落の際に民間人の殺傷事件があったことは事実で、それが他国の領土だったことも明らかなのだから、これが侵略であることは争えない。中国のいう「30万人」が大げさだとしても、何もなかったことにはできない。 しかし日軍の中国侵略が何を目的にして行なわれたのかは、いまだにはっきりしない。これまでの歴史学の主流では、陸軍の一貫した膨張主義によって「15年戦争」が計画的に行なわれたことになっているが、書は一次史料にもとづいてこれを否定する。この15年間(実際は14年)、陸軍に一貫した方針はなかった。軍の首脳部は、中国に戦線を拡大することには反対していた。 15年戦争の発端になったのは1931年の満州事変だが、その来の目的は来るべき対ソ戦

    「15年戦争」を生んだ現場主義 : 池田信夫 blog
  • 百田さん、そこまで言って委員会 : 池田信夫 blog

    2014年02月12日19:28 カテゴリメディア 百田さん、そこまで言って委員会 NHK経営委員の百田尚樹さんの暴言がいろいろ話題になっているが、あれは彼の地である。「私は右でも左でもない」というが、左右以前の単なる無知だ。東京の人はびっくりするかもしれないが、「たかじんのそこまで言って委員会」ではいつもあんな調子だった。 あの番組は、東京で見られない(それ以外のほとんどのエリアで見られる)のが強みだった。東京のキー局が見たら、とっくに自主規制していただろう。私の『電波利権』や慰安婦のような危ない話を取り上げてくれたが、いつも違和感があった。それは私が京都の出身だからかもしれない。 京都と大阪は、他の地方からはほとんど同じに見えると思うが、まったく違う。はっきりいって、京都人は大阪人がきらいだ。京都人が音を語ることをきらうのに対して、大阪人は百田さんのように場所をわきまえないで露骨に

    百田さん、そこまで言って委員会 : 池田信夫 blog
  • 本田悦朗氏の知らない「物価」の意味 : 池田信夫 blog

    2013年04月27日14:05 カテゴリ経済 田悦朗氏の知らない「物価」の意味 紙の新聞はとってないのだが、久保田博幸氏のツイッターで教えてもらって、日経新聞の広告を見てみた。今朝の日経新聞に広告が出ていた田教授の「アベノミクスの真実」のメカニズムを簡素化した図が何かすごい。アベノミクスの真実って、資産バブルの形成が目的だったのか。右の図が、その田悦朗氏のの広告である。どういういわけか日銀と金融機関は「ベースマネー」をやり取りするだけで、日の金融機関は貸出しないらしい。お金が銀行から出て行かないのにインフレが起こるのはなぜだろうか? それは田氏によれば、投資家が「緩やかなインフレ期待形成」をして株価や不動産価格が上がるためらしいが、驚いたことに「物価上昇」という項目がない。どうやら彼は株価や地価などの資産インフレを物価上昇と勘違いしているようだが、株価も地価も消費者物価指数に

    本田悦朗氏の知らない「物価」の意味 : 池田信夫 blog
  • アベノミクスについてのFAQ : 池田信夫 blog

    2013年02月04日10:15 カテゴリ経済 アベノミクスについてのFAQ 私はマスコミ業界では「アンチ・アベノミクス」のコメンテーターという位置づけになったようで、このごろ同じような取材がたくさん来る。ほとんど同じ質問が出てくるので、説明する手間を省くためにメモしておく。この問題についての取材は基的に受けるが、ここに書いたことぐらい理解してから来てください。Q. お金を増やしたらインフレになるのでは? A. これは一番よくある質問だが、短い答は「そんな簡単な問題だったらとっくにデフレは終わってるでしょ」ということだ。けさのアゴラこども版でも書いたように、2002年からの量的緩和では日銀がマネタリーベースを2倍近くに増やしたのに、物価は上がらなかった。 Q. なぜお金が増えても物価が上がらないのか? A. これもこども版に書いたように、バナナの値段がゼロになったら、いくらバナナを増やし

    アベノミクスについてのFAQ : 池田信夫 blog
    ikoishy
    ikoishy 2013/02/04
    このまとめは使える。とても良い。ノビーありがとう。
  • モダニティの神学的起源 : 池田信夫 blog

    2011年01月03日14:40 カテゴリ科学/文化 モダニティの神学的起源 サンデルの流行が、日人があらためて個人主義や自由主義を勉強しなおさなければならないと自覚したことを示しているのだとすれば、とてもいいことだ。しかし問題は、こうした啓蒙的な価値が普遍的なものかどうかということである。書はこの問題について「否」という答を出して論議を呼んだ。 啓蒙主義は、一般にはキリスト教を否定して出てきたと考えられているが、著者もいうようにこれは逆である。むしろ啓蒙的無神論は、キリスト教の論理的帰結なのだ。これはウェーバーが『古代ユダヤ教』で論じたテーマである。不可視の神のみが真の実在で他はすべて虚妄だという世界観は、神を疑うと全面的なニヒリズムになってしまう。 この点を数百年に及ぶ論争で明らかにしたのが、普遍論争である。著者によれば、それは唯名論と実在論の論争ではなく、スコラ神学に対する論理

    モダニティの神学的起源 : 池田信夫 blog
    ikoishy
    ikoishy 2012/09/05
    なるほど。勉強になる。でもそれって、系譜学的に見たら何でも特殊に見えるよねって問題なんじゃ。。。
  • 原発の被災者は帰宅させよ : 池田信夫 blog

    2011年11月03日00:12 カテゴリエネルギー 原発の被災者は帰宅させよ 先ごろ来日したオックスフォード大学のアリソン名誉教授の動画が、ニコニコ動画とYouTubeで公開された。要旨は次の通り:被災地に見られたのは被曝の恐怖だ。問題は被曝自体ではなく、被曝の恐怖によるストレス。これはICRPの勧告が誤っている。 冷戦時代には、人々の被曝をできる限り低くすることが目的で、自然界のレベルになるべく近づけることが重要だった。今は深刻なリスクなしにどこまで高い放射線が許されるかが問題。 場合によっては、それは現在の1000倍ぐらい高い。被曝限度を今より高くすれば帰宅できる。避難している人々は全員帰宅すべきだ。 日政府はICRPに従って年1~20mSvを基準にしているが、これはバカげた低い基準だ。毎月100mSv、つまり年1200mSv、現在の1000倍が適切だ。ICRPの勧告を変えることが

    原発の被災者は帰宅させよ : 池田信夫 blog
    ikoishy
    ikoishy 2011/11/07
    タイトルは釣り…か?
  • 放射能と理性 : 池田信夫 blog

    2011年08月12日00:18 カテゴリエネルギー 放射能と理性 放射能は、なぜこれほど恐れられるのだろうか。それは目に見えて大きな被害が出るからではなく、目に見えないため人々が想像するからだ、と著者はいう。たとえば今回の震災では、津波で2万人以上が亡くなったが、放射能では1人も死んでいない。それでもメディアは津波より原発の恐怖をあおる。目に見える被害は上限があるが、目に見えない放射能の被害は想像上のものなので、上限がないからだ。 その想像は、どこまで事実なのだろうか。たとえば広島では原爆で10万3000人以上が死亡したとされるが、これは爆発による熱が主な原因である。放射線の慢性被曝が原因とみられる癌による死亡率は、2000年まで累計しても0.4%にすぎない。チェルノブイリでは、消火にあたった消防士など50人が急性の放射線障害で死亡したが、放射線による甲状腺癌は子供に4800人発症し、

    放射能と理性 : 池田信夫 blog
  • 内田樹氏の知らない比較優位 : 池田信夫 blog

    2011年10月30日10:46 カテゴリ経済 内田樹氏の知らない比較優位 TPP反対派は、高校の政治経済レベルの経済学も理解していないことが多い。その典型が内田樹氏の「グローバリストを信じるな」というブログ記事である。彼の「すべての原発の即時停止と廃炉」を求める記事が事実誤認であることは前にも指摘したが、この記事も間違いだらけだ。彼はこう書く:「なぜアメリカがこれほど強硬に日のTPP参加を要求するのか?」という、アメリカの行動の内在的なロジックを冷静に解析した記事をメディアで見る機会はほとんどない。「アメリカが強硬に日のTPP参加を要求」しているというのは、何を根拠に言っているのだろうか。たとえばNYタイムズで"TPP"を検索すると、2件しか出てこない。その一つでBergstenは「大統領も共和党もTPPに関心をもっていない」と嘆いている。アメリカにとってTPPは、小国を相手にしたロ

    内田樹氏の知らない比較優位 : 池田信夫 blog
    ikoishy
    ikoishy 2011/10/30
    ほほう。じゃあとっとと参加止めようぜ。>アメリカにとってTPPは、小国を相手にしたローカルな通商協定にすぎない。そこに主要な輸出先でもない日本が入って来ても来なくても、どうでもいいのだ
  • 大江健三郎氏の犯罪 : 池田信夫 blog

    2011年04月23日15:37 カテゴリ法/政治 大江健三郎氏の犯罪 沖縄の集団自決をめぐって争われた名誉毀損訴訟の最高裁判決で、被告の大江健三郎氏と岩波書店が勝訴した。これまでの経緯を知らない人が、大江氏が正しかったと誤解するのもよくないので、少しコメントしておく。 問題の訴訟は、2007年の記事でも書いたように、赤松嘉次大尉らを集団自決を命じた屠殺者だと罵倒した大江氏の『沖縄ノート』の記述が事実かどうかをめぐって赤松大尉の遺族などが起こしたものだ。これについては曾野綾子氏が現地調査をした上で「事実ではない」と指摘し、大江氏側も問題の記述が伝聞で確認できないことは認めた。 一審の大阪地裁は「軍の命令があったと証拠上は断定できないが、関与はあった」という理由で原告の申し立てを退けた。これは「ノーベル賞作家」に配慮した問題のすり替えである。原告は赤松大尉が集団自決を命令したかどうかを問うて

    大江健三郎氏の犯罪 : 池田信夫 blog
  • 「ネット世論」という幻想 : 池田信夫 blog

    2010年09月17日15:27 カテゴリメディア 「ネット世論」という幻想 ツイッターで「ネット世論なんて、ごく一部の偏ったサンプル」だと書いたら、意外に多くの反発があったので、自明のことだが書いておこう。 菅原琢氏も指摘するように、「ネット世論」なるものは、特定のウェブサイトに集まる人々が1人で何度もクリックできる人気投票で、データとしての信頼性はまったくない。かつての「麻生人気」も幻想だったし、今回の「小沢人気」も選挙結果には反映されなかった。これを「新聞社の調査もごく一部の声では?」と同列に置くのは、統計学を知らない妄言である。実際の選挙結果には後者のほうがはるかに近く、今回の代表選でもそうだった。 両者に大きな差があるのは、「ネット世論」にバイアスがあるからだ。たとえばニコニコ動画に小沢氏が出演したあとの人気投票で彼が78.5%を取ったのは、もともと彼に好意をもつ視聴者が小沢氏の

    「ネット世論」という幻想 : 池田信夫 blog
  • 1