常にバンドマンであり続けた忌野清志郎 5月2日は忌野清志郎の命日。清志郎が彼の地へ旅立って15年が経ったが、その影響力が衰えることはない。今も世の中に不穏な空気が流れると、「こんな時、清志郎ならどんな発言をするのだろう?」というようなコメントをSNSで見かけたりする。 時にはシニカルに、世の中の矛盾を突く的を射た発言は、多くの人の心の拠り所になっているだろう。確かにこういった側面も魅力であるが、清志郎は常に、当事者であれ、自発的であれと促していたはずだ。だから僕は “そんなに清志郎に頼るんじゃない” とも思ってしまう。それと同時に清志郎は常にバンドマンであり続けた。その本質をしっかりと感じ取っていたいとも思う。 清志郎は生涯 “バンドマン” という呼称にこだわり続けた。シンガーでも、ミュージシャンでもない。バンドマンだ。RCサクセションをキャリアのスタートとして、活動休止後のザ・タイマーズ