小学校で行われたマラソン大会を観に行った。 息子も娘も運動は得意な方ではなく、息子からは「観に来なくていいよ」とずっと言われ続けていた。だが、数日前に「やっぱり観に来てよ」と息子は私に言った。 「目標はあるの?」と問いかけると、しばらく考えてから「何位というのはないんだけど、ヒロくんより早くゴールしたい」と言った。 ヒロくんは息子の親友で、私から見ると運動能力は大差ないように思えるのだが、息子は1年生の時からずっとヒロくんより早くゴールをしたことがなかった。人と比べるのは・・と言う人もいるかも知れないが、明らかに後ろから数えた方が早い順位の2人はお互い「あいつより速く走ろう」と競い合っているからこそ完走している良きライバルだった。 冷たい風がぴゅうぴゅうと吹いている中で、まずは1年生の娘が走り出した。1年生のマラソンはみんながぴょこぴょこと走っているヒヨコのようで速くても遅くても可愛らしい