電車内の痴漢から女性を守るために鉄道各社が導入している「女性専用車両」。今年に入って十数年ぶりに専用車両を増やす鉄道会社もあったが、その効果を探ってみると――。 今秋のある日の阪急電鉄梅田駅。女性専用車両に乗った京都府宇治市の主婦(49)に話を聞くと、「混んでいる時は意識して乗る。女性なら誰でも、男性と密着して嫌な気分を経験しているはず」。大阪府高槻市の女性会社員(43)も「男性の一部に反発の声があると聞いたことがあるけど、何となく安心」と語った。 阪急電鉄は今年3月、12年半ぶりに導入路線を追加した。これまで平日に終日運行していた京都線に加え、宝塚線の一部でも通勤時間帯に専用車両を走らせた。神戸線への導入も「前向きに検討している」(担当者)。 日本民営鉄道協会によると、女性専用車両は、2001年3月に京王電鉄が導入したのが始まり。国土交通省鉄道局によると、今年10月現在、全国の151鉄軌
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