【ジョンソン宇宙センター(米テキサス州)=田中康晴】若田光一さん(45)が滞在中の国際宇宙ステーション(ISS)で22日、故障していた尿を飲料水として完全再利用する装置の部品交換が完了した。同日開かれた米国メディアによる軌道上会見で、若田さんは「どんな味がするのか飲むのが楽しみ。飲んだら報告します」と話した。 ISSは5月から滞在する飛行士が3人から6人に増えるため、貴重な水を再生する装置が不可欠。だが、尿を加熱して蒸留水にする部分でトラブルが発生していた。 若田さんが搭乗した米スペースシャトル・ディスカバリーで部品を運び、交換した。今後、サンプル水を採取し、地上に持ち帰って検査する。問題がなければ飛行士が飲んだり、料理に使ったりする。 会見に若田さんは、日本女子大の多屋淑子教授らが開発した紺の横じまのラガーシャツを着て登場。恋しいものは何かと問われ、「山と温泉に行きたい」と話した。