(CNN) 英ロンドンのインペリアル・カレッジで、医学生が仮想空間「セカンドライフ」の中で患者を診察・治療する実習に取り組んでいる。 セカンドライフは世界で何百万ものユーザーがいる3次元仮想空間。自分を投影したキャラクターにさまざまな活動をさせたり、ほかの人たちと交流したりできる。インペリアル・カレッジはこの中に仮想病院をつくり、3年生の課程に試験的に取り入れた。 病院は同大学の施設そっくりに作ってあり、学生はコンピューターの前に座って病院に入ると標識に従って呼吸器病棟に向かう。受付で名札を受け取り、本物そっくりの教授の部屋に立ち寄って課題を与えられ、患者の病室へ。ただし患者を診察する前に手を洗い忘れると、そこでストップがかかる。 病室では診断の参考とするため本物の患者の呼吸音を聞き、レントゲンが必要と判断すれば放射線科に指示を出す。課題には2人1組で取り組むが、会話は自分の仮想キャラクタ