「ザ・コーヴ」に見る差別とプロパガンダ/盛り上がらぬ参院選、政治が愚弄される不幸 7月5日13時37分配信 産経新聞 【安藤慶太が斬る】 私は昭和40年、福岡に生まれ、浪人生活までをここで過ごした。福岡は当時、日教組の強い地域だった。最近では日教組に批判的なグループも強くなったらしいが、県立高校で毛沢東語録を教える教師が裁判沙汰になったり、国歌をJAZZかロックに編曲した音楽教師が現れたり、あるいは教職員組合が気に入らない校長の赴任初日に、校門にバリケードを築いて、入校阻止を企てたりと、今から思えばまあ話題には事欠かない地域だったといっていいだろう。 〔フォト〕 残酷さ強調…「ザ・コーヴ」がドキュメンタリー賞 ■珍事の連続 私が通った高校では勤務時間中なのに授業のない教師が数人集まって、平気でコートでテニスに興じていた。それをとがめられる場面も見たことがなかった。世界史の授業では朝