衆院選をめぐる海外メディアの報道を見ると、日本の「右傾化」を懸念する記事が目立ちます。 例えば、中国の新華社通信(英語版)は the shift to the right (右傾化)が今回の選挙の特徴だと報じました。 欧米のメディアも同様です。 英国のBBC放送は Japan has taken a sharp turn to the right (日本は右寄りに大きく舵(かじ)を切った)と伝えています。 衆院選直前に発売された米誌タイム(アジア版)も日本の「右傾化」を特集していました。 日の丸をあしらった表紙のタイトルは Japan Moves Right (日本が右寄りに動いている)、そして本文の見出しは A Wave of Patriotism (愛国心の波)でした。 確かに今回の選挙では、憲法の改正や防衛力の増強、集団的自衛権の行使容認を訴える右寄りの自民党、維新の会が躍進しました