「在日3世」の私を救ってくれた「日本人会」 私は在日3世として長く日本に住み、歳が40代半ばの頃に韓国へ移住した。 当初は日韓の貿易業を生業としていた。 韓国移住から7年が経ち、韓国人相手の韓国生活に心身ともに疲労困憊だったある日、日本贔屓の韓国人から日本人会の誘いがあった。 日本人からの誘いならまだしも、韓国人からの誘いとなると、「日本人会といいながら、本当は日本贔屓の韓国人の会ではないか?」と疑ってしまう。しかし、結局のところ、これはほんとうに日本人会、というか関東の県人会であった。 それからというもの、韓国にどんな日本人会があるのかを色々調べて、一時はいくつもの会に参加していた。その会では、日本にいては生涯かかわることのない人たちも多く、またその肩書きに驚くような人とも出会えた。 日本人ではない「在日3世」の私と後輩は、一時期、そんな韓国での日本人会を心の避難所にしていた。