旧優生保護法下で不妊や中絶手術を強いたのは憲法違反だとして、被害者が国に賠償を求めた訴訟で、最高裁大法廷は3日に判決を言い渡す。一連の訴訟は2018年以降、神戸など各地で起こされ、原告らは一刻も早い全員救済に向けた司法判断を待ち望む。 「皆さん、私の声は聞こえるでしょうか」。聴覚障害がある兵庫県明石市の小林宝二さん(92)は5月に最高裁であった弁論で、裁判官一人一人に視線をやり、手話で思いをぶつけた。「間違った法律で私たちの人生は取り返しの付かないことになった。国は早く過ちを認めてほしい」と願う。
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