第三の波平 グローバルな資本主義の展開というのはますます拡大していて、たとえば昨年ベストセラーになったトーマス・フリードマンの『フラット化する世界』(日本経済新聞社)でも出ていましたが、アメリカ人とインド人が直接に賃金競争を行うような場合が出てきている。そのとき、労賃の競争そのものが国境を越えているのであれば、実は再分配をアメリカの中とかインドの中だけでやってもしようがない。そうするといずれにせよ、ネイションの範囲内での共感可能性をもとにして、国民国家の中で富の再分配をいくら整えてもどうしようもないという事態が早晩やってくると思います。(東) 大澤真幸vs東浩紀 『ナショナリズムとゲーム的リアリズム第2回』 http://shop.kodansha.jp/bc/mailmagazine/backnumber/gendai_01.html この話はとても東らしいのだけど、ネグリの帝国論と同じ