前の記事 ドラマチックな「噴火」画像8選 生体と比べて30倍強力な人工筋肉 2009年3月24日 Brandon Keim Image credit: Ray Baughman(以下の動画も) 『ターミネーター』の次回作には、前作で話題を呼んだ液体金属(擬似多合金)に代わり、Ray Baughman氏の研究室の発明品が登場するかもしれない。それは、カーボン・ナノチューブでできた「次世代の筋肉」だ。 Baughman氏らのチームは、鋼鉄より強く、空気ほどに軽く、ゴムより柔軟な、まさに21世紀の筋肉といえる素材を作り出すことに成功した。これを使えば、義肢や「スマートな」被膜、形状変化する構造物、超強力なロボット、さらに――ごく近い未来には――高効率の太陽電池などが作れるかもしれない。 「生体筋肉に比べ、単位面積当たり約30倍の力を発揮することが可能だ」と、テキサス大学ダラス校ナノテク研究所の責
市販のセロハンテープを勢いよくはがすと、瞬間的にエックス線が発生し、その強さは指の骨を透視撮影できるほどであることを米カリフォルニア大の研究チームが突き止めた。23日付の英科学誌ネイチャーに発表した。 物質の破砕や摩擦の力学的エネルギーが光に変わることがあり、この現象は「摩擦ルミネセンス」と呼ばれる。暗闇で氷砂糖を強い力でつぶしたり、今回のように粘着テープをはがしたりすると、閃光(せんこう)を発する場合があるという。 研究チームは、真空装置の中に市販のセロハンテープを設置。モーターを使って毎秒3センチの速さで引きはがし続け、放たれる光だけでなく電磁波も計測した。その結果、電磁波はエックス線領域にまで広がり、非常に短い間隔で断続的に発生していた。このエックス線を使って指の骨を透視撮影することにも成功した。 テープがはがれる際の動きは常に滑らかなわけではなく、ひっかかったり滑ったりを繰り返すた
MIT、「太陽電池の性能を2倍にする」集光装置を開発 2008年7月11日 環境 コメント: トラックバック (1) Alexis Madrigal 太陽電池について大抵の人が知っていることが1つあるとすれば、それは非常に高額であるということだ。 そして今、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちは、安価な色付きガラス、および光ファイバー技術の応用によって、太陽電池アレイの性能を2倍にアップさせられる可能性があると考えている。 これは、太陽光集光装置と呼ばれ、既存の太陽電池アレイを覆うような形で取り付け可能だ。この装置は、可視光のうち特定の波長を捕らえ、アレイの端に設置された高電圧太陽電池に送り込む。一方、現在の太陽電池システムの主要なエネルギー源となる赤外線は、この装置を通過して太陽電池に到達する。[コメント欄にある記事筆者の注によると、可視光線対応型のソーラーセルのほうが、赤外線
5. 衝撃波はどこに現れるか(その2) 宇宙船の打ち上げでは、膨大量の化学エネルギーを消費して、宇宙船は宇宙空間に位置エネルギーを獲得する。一方、大気圏再突入では、獲得した位置エネルギーを運動エネルギーに変換して、突入速度は容易に7km/sを超える。その際に運動エネルギーは熱エネルギーに変換、宇宙船の前面には非常に強い衝撃波が現れ、宇宙船全体は非常に高い高温に曝される。特に前部淀み点温度は容易に一万度を超える。この現象は空力加熱を呼ばれ、この熱の壁を乗り越えることが宇宙計画の最後の重大関門である。しかし、人類は未だ空力加熱を克服する技術を取得していない。スペースシャトルコロンビア号の悲劇は大気圏再突入の難しさを物語っている。将来、日本の独自技術での有人宇宙飛行、月面あるいは火星からの帰還が実施されるとき、宇宙機の究極の熱防禦設計が重要な開発技術となる。スペースシャトルの耐熱タイル設計は信頼
ムチの音 鞭を振ると鋭い音がする。あれはソニックブームの音なのだそうだ。ちょっとびっくりである。 まずソニックブームとは何か考えてみよう。 「音」とは、何かによって叩かれた空気の分子がとなりの分子にぶつかって、それがまたとなりの分子にぶつかって・・と、ドミノ倒しのように伝わっていくものである(そのドミノ倒しの伝わる一定の速度が「音速」である)が、いま、音速を超える物体によって空気分子が叩かれるとどうなるだろう。分子はドミノ倒しのように次々に動きを伝えていく暇もなく、グシャッと圧縮された高速、高密度の塊り(衝撃波)とならざるを得ない。高密度部分は前進しながら減速、減衰していき、音波となる。 ジェット機のような飛行物体が超音速で進むと、衝撃波は飛行物体の前面にかぶさる傘のように広がる面として進む。そしてその面の一部が減衰しながらも地上に達した時にはものすごい音を聴かせることになる。 次に鞭は
DNAには離れた距離にある自分自身に似たDNAを集める奇怪な能力があり、この原理について現時点では有効な説明をまだすることができず、一体どういう能力でお互いを認識しているのかが不明、とのことです。言うなれば、テレパシーでお互いの位置などを探知しているかのように見えるらしい。 詳細は以下から。 DNA Found to Have "Impossible" Telepathic Properties | The Daily Galaxy: News from Planet Earth & Beyond ACSジャーナルに発表された論文によると、明らかに似通った配列を持っているもの同士が互いを認識していることはわかるが、その間に何かの物理的接触やタンパク質のやりとりなどといったものはなく、DNAの二重螺旋が遠方から自分自身にマッチする分子を、何か化学的なシグナルやそういったものの助けなしに集めて
カナダのサイモンフレーザー大学は2月7日、人間の歩く動作で発電する小型発電機を開発したと発表した。 ひざに装着して利用する発電機で、両ひざに装着した場合、通常の歩行に「少し追加の負荷」を加えることで、最高5ワットを発電できるという。速歩きなら、13ワットの発電が可能。この場合、1分間の歩行で、携帯電話の通話時間30分相当を発電できるという。 整形外科用の軽量の矯正器に似た「Biomechanical Energy Harvester」は、発電機のほか、クラッチやギア、制御システムを装備。ハイブリッドカーの回生ブレーキと同様の原理を活用したという。回生ブレーキでは、車が減速する際、熱として放散してしまう運動エネルギーを集めて利用するが、このHarvesterも同様に、1歩の動作を終える時点で、筋肉が足の動きを減速させる際のエネルギーを利用するという。 「この技術は、医療や軍事、消費者向けに応
南カリフォルニア大学の科学者が発表したところによると、イーストのバクテリア(要するにパン酵母)の寿命を10倍に延ばすことに成功。この方法は人間にも応用できるので、寿命が80才の場合は800才ぐらいまで延長可能だそうです。 詳細は以下から。 Mad Science: Geneticists Discover a Way to Extend Lifespans to 800 Years PLoS Genetics - Calorie restriction-induced life span extension depends on Rim15 and stress response transcription factors downstream of Ras/cAMP/PKA, Tor and Sch9 この技術は2つの遺伝子(RAS2とSCH9)に手を加えることによってカロリー摂取を削減
通常の液晶モニターであれば、画面を手で触るといったことは御法度ですが、この液晶モニターは画面を手でガンガン叩いても大丈夫どころか、ボウガンで狙撃してもキズ1つ付かないのが特徴だそうです。 実際にボウガンで狙撃するムービーもありますが、見事に跳ね返しています。なんという防御力。いったいどこのメーカーのものなのでしょうか。 詳細は以下から。 ASUSTeK Computer Inc. LS201 このページによると、ASUSの液晶モニター「LS201」は、権威あるデザイン賞を2つ受賞したスタイリッシュなデザインのほかに、液晶を保護するパネル部分に大変高い硬度を持つ高品質なパネルを採用していることが特徴として挙げられています。 そしてそのパネルの硬度はダイヤモンドに近い9Hを誇っており、布などで表面を無造作に拭いてもキズが付きにくくなっていることから、専用のクリーニングクロスなどを使うことなく簡
Johnny Lee's Wii projects has moved: http://johnnylee.net/projects/wii/
皮膚の電気伝導度で、ゲーマーの動きが予測可能 2007年9月 4日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (1) Susan Arendt 2007年09月04日 Photo Credit:New Scientist ハンガリーのブダペスト工科経済大学の研究者2人が、ゲーム中のプレイヤーの動きに関して興味深い実験結果を発表した。 プレイヤーの次の動きを、実際にその動きが行われる数秒前に皮膚を通じて予測できるというのだ。 Laszlo Laufer氏とBottyan Nemeth氏は、ボランティアの被検者に『YetiSports JungleSwing』というゲームをプレイさせた。 このゲームは、体を揺らして動くイエティ(雪男)を操作して木々の間を移動させるというもので、枝から枝へ飛び移るときに微妙なタイミングが要求される。実際のゲームはこちらで体験できる。 実験では、イエテ
「超流動」とは、液体の粘性抵抗が消失した状態のことで、容器の壁をのぼって外にこぼれ出したり、原子一個がやっと通れる程度のすき間に浸透したり、さまざまな常識を覆す現象が見られます。 で、この面白い現象を液体ヘリウムで行っているムービーがネット上から見ることができます。再生は以下から。 5min - Superfluid: Liquid Helium Phenomenon - Video 上記ムービー、ただ見るだけでは一体何がすごいのかさっぱりわかりませんが、以下の説明を読むとそのものすごさが理解できます。 まずは超流動転移。東京大学低温センターの説明によると、液体ヘリウムの沸点は4.2K(-269℃)と非常に低いため、沸騰しているように最初は見えるのですが、超流動ヘリウムになると摩擦が無くなるため、外部から入った熱が温度を上昇させても、瞬間的に周囲から冷やされ、最終的にその熱は超流動ヘリウム
このクローン猫は、キョンサン国立大学の動物クローン専門家コン・イルグン氏率いる研究チームが、トルコ・アンゴラ種の猫の皮膚組織の赤色蛍光タンパク質(RFP)を操作して作り出した。RFPは、細胞のマーキングなど、人間の遺伝病治療に活用できる可能性を持つ。 科学技術省によると、これは世界初のRFP猫という。通常の光の下では普通のアンゴラ猫と同じに見えるが、暗い場所で紫外線を当てると光る。RFP猫は1月と2月に3匹生まれて、1匹は死産だった。生き残った2匹は現在、体重3.0キロと3.5キロにまで育った。 「蛍光タンパク質を操作し、クローン猫に使うことができれば、人間の遺伝的疾患を持った動物を人工的に作り出す新たな可能性が開ける」と韓国政府は述べ、それにより人間の患者ではできない研究や実験が可能になるとしている。 コン氏は、2004年に韓国で初めてクローン猫を作り出した科学者。その後、治療のために動
不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 なんとなくユーザーテスト(ユーザビリティテスト)について、あらためてまとめてみようか、と。 まず昨日も「ユーザー調査とユーザビリティ評価の違い」で書きましたが、ユーザビリティ評価としてのユーザーテストにも大きく分けて2つの手法があります。 総括的評価:定量的な評価で、品質の“測定”が目的。大サンプルに対して、一斉に実査を行う会場テストを実施。形成的評価:定性的な評価で、品質の“改善”が目的。小サンプルに対して、1対1のテストを実施。 昨日も書きましたが前者はパフォーマンスを測るもの、後者は具体的に現状のデザインのどこに問題があるかを発見し、改善を図るためのものです。 人間中心のデザインを行う上で意味があるのは、形成的評価のほうで、多くの場合、ユーザーテストというのはこちらを
2004年の夏に、アイルランドの雑誌に掲載されて読者の大きな反応を読んだ広告がありました。「Yes, it is me」と題されたもので、内容は自分の財産を巡って争う子どもたちに対し、バーニーという初老の女性が出したメッセージになっています。 詳細は以下から。 広告はこんなもの。 fighting-over-grandma-money on Flickr - Photo Sharing! 掲載されている文章は以下のようなものです。 「私は、あなたたちが私の財産を巡って争うことにうんざりしている。私はまだ死んでいないわ。だから、仕方がないけど、私はそれを使うことにしたの。お金がなくなるまでこのメッセージをあらゆる雑誌に載せ続けるわ。そうしたらあなたたちも言い争いをやめるでしょう。恥を知りなさい」 バーニーという初老の女性から子どもたちに向けたこのメッセージに、雑誌の読者からはバーニーのスタン
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く