業務システムをいかにアジャイルに開発するか。それが私の長年の研究テーマだった。最終的にたどりついた答は「モデルシステム(設計図が添付されている動くシステム)をカスタマイズして導入する」というものだった(*1)。 それは「プログラミング・ファースト」でも「テスティング・ファースト」でもなく「ユージング(using)・ファースト」とでも呼べそうな、きわめてフロントローディングな開発スタイルである。業種・業態別のモデルシステム・ライブラリの第二弾「XEAD生産管理システム」は、OSSとして2013年8月に公開される。 モデルシステムのように大げさなリソースがなくてもアジャイルに開発可能なソフトウエアもあるだろう。しかし、こと生産管理システムのような「複雑なデータベース構造を核とする大規模ソフトウエア」に限れば、データベース構造が確立されたモデルシステムをカスタマイズするやり方が理にかなっている。
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