東京都議会の野次が大きな問題になった。下品で差別的な野次は排除しつつ、ユーモア溢れる野次は考えられないのか。作家で人材コンサルタントの常見陽平氏が考える。 * * * 都議会でのセクハラ野次が話題となってからしばらく時間が経ちました。「早く結婚した方がいい」という趣旨の野次を飛ばした自民党の鈴木章浩議員は、被害を受けたみんなの党の塩村文夏議員に謝罪しました。この件はネットでも炎上し、関連する記事が拡散しました。海外のメディアにも飛び火しましたし、ネット上での署名運動や、参議院会館でのシンポジウムなども行われました。 ここで少し立ち止まって考えてみたいのです。一つの事実を確認しておきたいと思います。それは、都議会に限らず、日本の議会において野次というものは飛ばされ続けてきたということです。いつも、ニュースなどで国会の中継が放送されるたびに、首相や大臣、議員が話す際には、裏で怒号のような声が響
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