御嶽山噴火 わずかな変化も前兆だ (09/29) 長野、岐阜の両県にまたがる御嶽山(おんたけさん)(3067メートル)が噴火した。 「日本百名山」の一つに数えられ、紅葉の季節だ。登山客でにぎわっていた山頂付近や山小屋を火山灰や噴石が襲った。 心肺停止が確認された人を含め、死傷者が多数出て、連絡が取れない人もいる。痛ましい限りだ。 政府や関係機関は捜索と救出に全力を挙げてもらいたい。 御嶽山の噴火は、ごく小規模だった2007年以来だ。気象庁は5段階の「噴火警戒レベル」を従来の「1(平常)」から「3(入山規制)」に引き上げた。 噴煙に含まれる有毒ガスなどによる二次災害のほか、同規模の噴火が再発する懸念もあるという。 1979年の噴火では火山灰が広範囲に降り、関東地方でも観測された。厳重な警戒が必要だ。 気象庁は「今回のような規模の噴火は予測できなかった」とする。ただ、兆候が全くなかったわけでは