6月6日土曜日の12時頃、筆者の携帯に「国民安全処」から緊急災難メッセージが入ってきた。開けてみると、「MERS(マーズ=中東呼吸器症候群)の予防 1.よく手を洗うこと、2.せきやくしゃみの場合は口と鼻をかくす、3.発熱、呼吸器症状の人には接触しないなど」とあった。 国民安全処と言うのは、セウォル号沈没事故の後、朴槿恵(パク・クネ)大統領の鶴の一声で作られた組織で、従来の安全行政府安全管理本部、消防防災庁、海洋警察庁を統合したもの。安全に関する国家の最高決定機関となっている。 そんな組織から国民に向けて一斉に発せられたマーズへの対処法にしては、遅すぎるし、何とも基本的すぎて何の役にも立たない。 韓国では5月の20日に最初のマーズ患者が確認されてから、6日現在で計50人の患者が発症し、このうち4人が死亡した。 国民安全処よりずっと早い先月末の段階で、「カカオトーク」など、SNSではマーズに関