4月に入って、就活も本格的になりました。内々定をもらって胸をなでおろしている人もいれば、まさにこれからピークにさしかかるという人も多いでしょう。私の娘も、4月になった当初は、毎日数社の面接を受けるために駆けずり回っていました。 今回は、会社に入社した後のことを考慮に入れて就活の位置づけを考えてみます。 娘が、まだ大学2年生の頃、「就職したい業界はあるのか?」と私が聞くと、「エンタメ系かな」とぽろっと漏らしました。初めは言葉の意味がよく分からなかったのですが、どうやら映画や演劇などに携わる仕事を頭に描いていたようです。娘は高校、大学を通じて演劇をやっていたので、「好きなことを仕事にしたい」と思っていたのです。 この「好きなことを仕事にしたい」は、村上龍氏の「13歳のハローワーク」で評判になったキーワードです。たしかに子供に、仕事は辛いものだとか、我慢が必要だと教えるよりも、楽しい仕事に出会え