「大学全入時代」ともいわれ、大学の意義が問われている昨今だが、実際に受験する高校生も、進学の意義に疑問を感じているらしい。 「僕は大学を受けようと思っているのですが、理由は今のところ、親や友達、先生が行けというから受けようとしているだけです」と明かす高校3年生のAくん。 このような考えを持つ生徒が多いと語るのは神奈川県の塾講師だ。 「以前と比べ、勉強に熱が入りにくいコが多い気がします。勉強することの重要性は分かっているのですが、具体的な行動として何をすれば良いのか、彼らは悩んでいるんです」 まず、大学に行ったからといって4年間でどんな生活が送れるのか分からないのと、大学卒業後にどんな仕事をし、どんな人生を送るのかという現実的な見通しがないため、大学進学で得られるメリットが分からない。よって、受験勉強にも熱が入らないというのだ。 また、ネットなどからの知識で、世の中には大学を出ていなくても立